目次

[1]守備の核は反応
[2]アグレッシブに守り、チームを引っ張る

 前編では橿原学院主将・平田直也の高校野球の始まりと打撃について話を伺った。ここまでインタビューをしていると、非常に物静かな選手という印象を受けた。
 練習中に兄の和也トレーナーに話を聞くと、「背中で引っ張る奴で、チームメイトに対してあまり言えないので主将らしくはないですね(笑)」と話してくれた。だが同時に、「周りからは信頼をされていますし、何事にもストイックに取り組めるんですよね」と話す。
 たしかに平田選手の秘めたる闘志が垣間見られる瞬間がいくつかあった。さて、後編では苦労しながらも自信を持つようになった遊撃守備で取り組んだことは何だろうか。

 小技で磨き上げた打撃!平田直也(橿原学院)を支える線の意識【前編】

守備の核は反応



吠える平田直也選手

 武器は守備だと語る平田直也だが、入学当初は苦戦を強いられた。
 「入学当初は打球の速さに苦労しました。自分なりに中学の時より守備位置を下げて捕れる範囲を広げて対処しました。」

 しかし守備位置を下げたことで投げる距離が伸びた。平田は肩を強くすることに重点を置いたトレーニングを行うことでスローイングを強化した。

 そのおかげもあり、現在は遠投96メートルを投げる強肩を誇る。本人はまだ逆シングルからのスローイングに課題を感じているが、この冬でさらに強くなるだろう。

 そんな平田にとって守備で大事なことは何だろうか。平田が考える守備の核に迫ると、「上体を落とすためにも、股関節の柔軟性は大事だと思います。」
 小学校の頃、チームの監督から柔軟の大切さを問いただされたことをキッカケに、平田は柔軟性を磨いた。

 今では足が180度開くほどの柔軟性を誇るが、柔軟と同じだけ大事にしているのが反応だ。
 「守備範囲を広げるためにも、いかに打球への反応を良くするかだと思っています。なので、アップの時から反応を大事にした練習をしています。」

 橿原学院のアップを見ると、普通に手を叩くのを合図にスタートを切るダッシュとは違い、合図を出す選手の両手の指の数の合計によってスタートを切る。目や耳で情報を処理してスタートを切るようにしている。
 この練習を反応走と平田は呼ぶが、これが守備の一歩目の速さに繋がると捉えて毎日取り組んでいる。

 ではどうすれば一歩目の反応が速くなるのか。この問題を考え続けた平田は、1つの答えを見つけ出した。それが力を抜くことだった。

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