目次

[1]2人の先輩投手から学び140キロ右腕へ成長
[2]今の結果に見合う投手になれ

 10年ぶりの選抜甲子園出場の可能性が高い習志野。昨秋の関東大会ではベスト4に導く活躍を見せたのがエース・飯塚 脩人(2年)だ。右腕から最速145キロのストレートとキレのあるスライダーで勝負する速球派だが、入学当初の球速は120キロ台。そんな飯塚はどんな成長をたどってきたのか。

2人の先輩投手から学び140キロ右腕へ成長


 今や千葉県を代表する速球派右腕へ成長した飯塚だが、千葉県のエリートが集まる習志野の中でも経歴は地味な方。小学2年生から野球をはじめ、軟式・大久保ゼロックスに所属。習志野第二中ではエースを志していたものの、2番手、3番手という立ち位置にとどまり、外野手として試合に出場していた。

 自分の立ち位置からすれば、習志野で活躍できるか分からない。それでも地元・習志野に行きたい思いは強かった。

 名門をたたくと、周囲のレベルの違いに驚く。
 「軟式上がりでしたので、先輩や同い年の硬式出身の投手や打者を見ているとパワーが違うと思いました」
 それでも投手として負けたくない気持ちはあった。まず80キロと太り気味だった体重を落とすためにひたすらランニングを行い、1年秋には67キロまで落とした。球速は120キロ中盤と速くなかった。飯塚の投球フォームは強い上半身を生すところが特徴的だが、入学当初は「立ち投げで上半身投げで今よりもひどかったです」といえば、小林徹監督は「めちゃくちゃでした」と苦笑いする。

 飯塚の成長に欠かせなかったのが3年生投手の古谷 拓郎(千葉ロッテ)、佐藤 将聖の存在だ。

 しなやかなフォームでキレのある140キロ台のストレートを投げる古谷からは「とにかくフォームが素晴らしい方なので、フォームは一から教わりましたし、コントロールも学びました」
 また冬場のトレーニングでは「ブレが少ない体の軸を作ることと、下半身強化を中心に行ってきました」と、投球の基礎となるフォームと体力づくりを行ってきた。

 そして制球力、変化球の精度、クイック、フィールディングと投手としての技術が優れている好投手だった佐藤からは「変化球の投げ方や大切さ、頭を使ってピッチングをすることを学びました」と両先輩の強みを学びながら、実力を身に着けた飯塚は2年春にベンチ入り。
 「入れていただきました」というが、それでも春の県大会では常時130キロ後半・最速142キロを計測。一躍、県内屈指の速球派右腕へ成長する。ベンチ入りしたことでこれまでにない経験を味わえた。それは強豪校からの洗礼である。

 県大会決勝では木更津総合関東大会では日大三相手に先発した。
 「木更津総合は強かったです。今まで対戦した打者よりも個々のスキルが高くて実力で負けたという感じでした。抑えるためにフォークも投げたんですけど、それも捉えますし、力負けしました。また日大三戦は調子自体は良かったのですが、打者のレベルが一枚も二枚も上手でしたね」