目次

[1]入団を許してくれなかった屋代監督に感謝
[2]目指す投手像は上沢直之投手


 これまで最速147キロ左腕・笹倉 世凪(秀光中等教育)、150キロ右腕・森木 大智(高知中)といったスーパー中学生を取材してきた。だがこういう逸材は稀。高校で急激に伸びる予感をさせる逸材と巡り会えた。その名は岡本 陸

 リトルシニアの強豪として名が通っている江戸川中央リトルシニアのエースとして、2018年のリトルシニア選手権大会では3位に輝き、ジャイアンツカップにも出場を果たした。
 岡本の魅力といえば上半身、下半身の動きが連動したバランスの良いフォームから繰り出す130キロ弱のストレートはキレがあり、そのストレートを低めに丁寧に投げ込むピッチングは出色で、リトルシニア選手権では東北楽天リトルシニアを相手に完封勝利を挙げている。しっかりと体を作れば、高校で大化けを予感させる素質が岡本には備わっている。

 今回は、そんな岡本にインタビューを行い、江戸川中央リトルシニアでの野球生活や完封勝利も記録したリトルシニア選手権、そして将来の目標についてもお話しを伺った。

入団を許してくれなかった屋代監督に感謝


―― 今日はよろしくお願いします。それではまず、江戸川中央リトルシニアでの練習を振り返って屋代監督からはどんな指導を受けましたか?

岡本陸(以下、岡本) 監督さんは選手一人一人にとても熱く指導してくれます。自分が江戸川中央シニアに入ろうとした時、最初は監督が入らせてくれなかったんです。その時の理由が、自分が全然喋らなくて「江戸川中央というのは人間的成長をモットーにしているチームなので、そこで人間的成長をする覚悟があるならば入っていい」と言われました。
 監督さんのお陰で人間的に成長させてもらってここまで来られたと思います。

―― 屋代監督の指導が、試合の中で活きたエピソードがあれば教えてください。

岡本 試合の中では、内野手とかと声の連携ができるようになりました。しっかりキャッチャーともサインの確認ができるようになって、投球の幅が広がったと思います。

―― ありがとうございます。続いて岡本投手のお話も伺いたいと思います。自分の持ち味は何だと思いますか?

岡本 持ち味は『真っ直ぐ』です。最速は130キロぐらいだと思いますが、伸びのあるボールが投げられていると思います。
 以前までは身体が前に突っ込んだり、身体の開きが早かったのですが、それを抑えることで力をしっかり前に伝えることができるようになったと思います。

―― 練習ではどんなメニューをこなしてきましたか?

岡本 走ったりして下半身を鍛えたり、握力を鍛えて球がもっと延びるようにしました。ボールを握るトレーニングがあるのですが、それを両手で100回ずつぐらいやっていたら握力が上がりました。

―― そんな練習の甲斐もあり、リトルシニア選手権の2回戦では東北楽天シニアを相手に完封勝利を挙げました。あの試合を振り返ってもらえますか?

岡本 東北楽天シニアとの試合では、チームを神宮に連れて行くという思いを試合前からずっと持って投げました。みんなの気持ちを背負って投げられて、それで完封できたのでとても嬉しかったです。

―― あの試合は本当にナイスピッチングでしたね!今度はジャイアンツカップについて伺いたいのですが、敗れましたが大淀ボーイズとの2回戦を振り返ってもらえますか?

岡本 チームメイトの援護もあって、絶対に抑えなきゃダメだなと思っていた時に、球が甘いところに入ってしまいました。先頭打者を出すことも多くて、フォアボールもあって、それが失点に繋がったと思います。