夢への一歩は努力から!ミッチ・ハニガー選手(シアトル・マリナーズ)が語る基礎の大切さ!
この秋、日米野球出場のために来日し、MLB代表の4番も務めたスラッガー、ミッチ・ハニガー。6試合中5試合に出場した強打の外野手は、どんな学生時代を過ごしてきたのか。
シアトル・マリナーズでは、日本が誇る安打製造機・イチロー会長付特別補佐とともにプレイする彼に、日本人選手たちの印象や、日本の高校球児へのメッセージを伺った。
基礎を叩きこまれた高校時代
ニューバランスのスパイクにサインをするミッチ・ハニガー
2016年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスでメジャーデビューを果たすと、2017年からシアトル・マリナーズに移籍。今シーズンは打率.285、170安打、26本塁打、93打点と、キャリアハイの成績を残した。
そんなミッチ・ハニガー選手は大学卒業後にメジャーの世界に飛び込んだが、その基礎は高校時代に培ったと話す。
「僕の高校のコーチは基礎をしっかり教える人だったので、日本の野球みたいにバントやスモールベースボールの基礎を叩き込まれました。それがあったから大学とかプロに向けての準備ができたと思います。」
パワフルなイメージが強いメジャーリーガーであっても、細かなところを積み重ねていくことが大事であるということを、改めて再確認ができた瞬間である。それと同時に、その積み重ねこそが、夢への一番の近道ではないか、ということを認識できた。
ミッチ・ハニガー選手は、今季26本のホームランを放ち、11月に行われた日米野球では4番にも座るなど、メジャー代表の中にあって一際優れたパワーの持ち主だ。
ではそのパワーはいかにして身に付けたのか。ルーツを聞いてみると、
「自分にとってはウエイトトレーニングなどのトレーニングをすることによって、スピードが上がっていったので、スクワットだったりスプリントだったりを一生懸命やることにようにしました。
要は地面を蹴る力を強くすればするほど速くなるので、自分はそういうところを強化してきました。」
バットを寝かせ、ゆったりとした構えから、一気に回転してスイングするのが特徴的なフォームのミッチ・ハニガー選手。その原点は、基礎体力などのベース部分と瞬発力の向上によって生み出された、瞬間的な出力の向上によるものだった。
一生懸命頑張れば、必ず報われる
ミッチ・ハニガー
トレーニングによって、パワーアップとスピードアップに成功したミッチ・ハニガー選手。彼は現在、シアトル・マリナーズに所属している。シアトル・マリナーズといえば冒頭でも触れたイチローが所属する球団。ハニガーにとってはイチローの存在は印象深く残っている選手の1人だった。
「メジャーで活躍する日本人選手の中でも、イチロー選手はずっと見てきたので、やはりイチロー選手は自分にとって凄い選手です。」
そう語るミッチ・ハニガー選手は続けてこの男の名を挙げた。
「今は大谷翔平選手が来て、対戦をしていて凄いなと思います。」
ア・リーグ新人王・大谷翔平。この1年、我々日本人だけではなく、全世界の野球ファンを魅了し続けてきた。そして、ミッチ・ハニガー選手もそのうちの1人だったのだ。
しかしミッチ・ハニガー選手自身も野球ファンに愛される名選手の1人であることを忘れてはならない。彼はニューバランスのスパイクを使用しているが、ニューバランスと契約するには社会奉仕活動が重視されているのだ。
野球の能力が優れているだけでなく、その優れた人間性も認められた上で、ニューバランスと契約を結んでいるミッチ・ハニガー選手。プレイ以外の部分でも、球児のお手本として、これからも活躍し続けるだろう。
最後にミッチ・ハニガー選手から球児に向けてメッセージをもらった。
「自分のゴールをしっかり設定して、そこを目指して努力して、とにかく一生懸命頑張れば、必ず報われると思います。」
「努力は必ず報われる」
そんな言葉があるが、この言葉を胸に日々歩み続けることこそ、夢への第一歩なのかもしれない。
取材=編集部