第849回 潜在能力を発揮させるため 自信と落ち着きある投手に! 野﨑師(都立小平西)2018年12月09日

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【目次】
[1]マウンドでの落ち着きが明暗を分ける
[2]眠っている潜在能力を爆発させるのはこれから

 前編では野﨑師(都立小平西)の野球人生の始まりから、高校に入ってから積み上げてきた経験値を語ってもらった。後編の今回は日大鶴ヶ丘戦を中心に振り返りながら、春への意気込みを伺った。

日鶴撃破の立役者・野﨑師(都立小平西) 強豪校と渡り合えるまでになった進化の過程

マウンドでの落ち着きが明暗を分ける



野﨑 師と関谷修司バッテリー

 「相手は格上ですので、向かっていく気持ちでした。」

 9月8日、府中工業高校グラウンド日大鶴ヶ丘と戦った都立小平西。この試合を前に野﨑師は闘志を燃やしいていた。

 この試合のために調子もキッチリ合わせ、武器であるスライダーを中心にカウントを取る、もしくは三振を奪うようにリリースポイントを変えて投げ込んだ。

 しかし、日大鶴ヶ丘に先制点を許してしまう。いきなり追いかける展開となり、野﨑自身も緊張からプレッシャーを感じていた。公式戦ならではの独特の空気を、マウンドで感じていたのかもしれないが、その中で野﨑はあることを考えていた。それこそが冒頭で取り上げたこのコメント、
「緊張しているからこそ、力まずに打たせて取ろうと頑張りました。」
ということだ。ではどうしてこう考えられたのか。これが、多くの強敵との戦いで野﨑が学んだことだったからだ。

 「強豪校相手だと、少しでも甘いと打たれます。だからといって全部三振を狙うと力が入るのでボール球が増えたり、甘めになったりするので、低めを使って球数減らして抑えて試合を作ることを意識しました」

 この冷静な思考が野﨑を救った。
 初回の失点以降、許したのは7回の1点のみ。完投とはいかなかったがチームは6対2で勝利。強豪校を破って、ブロック予選の決勝へ。決勝では都立王子総合を8対0で破って見事都大会出場を果たすこととなった。

 勢いそのままに都大会の初戦海城戦は2失点で完投勝利。2回戦へ駒を進めると、次なる相手は同じ西東京で強打を誇る國學院久我山。こういった打力があるチームとの対戦だからこそ、野﨑の投球が大事になってくるはずだった。

 しかしこの日の野﨑は、「一言でいうと、力が出せなかった」と悔しさを口にする。いきなり打ち取った当たりが内野安打になり先頭バッターを出塁させると、送りバントと味方のエラーなどでリズムが崩れる。そこに四球も絡んで初回6失点。そのままズルズル試合が進んでしまい、2回持たずして野﨑は降板。チームも14対6で敗戦を喫した。

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プロフィール

クリス・テイラー
野﨑 師(のざき・つかさ)
  • タイプ:左投左打
  • 身長・体重:176センチ・61キロ
  • 都立小平西
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