第834回 エースは俺だ!神宮大会優勝投手へつなげた投球改革 西原健太(札幌大谷)2018年11月13日

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【目次】
[1]太田の快投が西原のハートを燃えさせた
[2]決勝戦で最高のピッチング でも大事なのはここから

 平成最後の明治神宮大会を制したのは初出場の札幌大谷だった。龍谷大平安国士舘筑陽学園星稜といった甲子園出場校を撃破し、初の頂点へ。MVPといっていいのが、エース・西原 健太だろう。強打の星稜打線を1安打1失点完投勝利。最後まで気持ちを崩すことなく、投げ切った姿はまさにエースだった。そんな西原の軌跡を振り返っていこう。

太田の快投が西原のハートを燃えさせた



好投を見せた西原健太(札幌大谷)

 全国大会に勝ち上がるチームは前評判通りの実力を発揮するチーム、一戦ごとに力をつけていくチームの2つにわかれるが、今年の神宮大会決勝に勝ち進んだ2チームを見ると、星稜が前者で、後者は札幌大谷だろう。龍谷大平安国士舘筑陽学園といった強豪を打ち破り決勝戦まで勝ち進んだ。その中で神宮大会で巻き返しに燃えていたのがエース・西原 健太である。全道大会では防御率4点台と悔しい結果に終わった。

 その立て直しのため、神宮大会まで期間が空いたので、札幌大谷大の監督である神田幸輝氏の元でフォームの修正に励んだ。神田氏はJR北海道のエース右腕として活躍し、2007年には4強に導く活躍を見せた北海道野球のレジェンドと言っていい存在。そんな神田氏から指摘されたことは軸足の使い方だった。

 「自分は軸足の膝が前に折れすぎる癖があって、突っ込み気味だったんです。そのため、軸足の膝の折り曲げを緩和させて、軸足を後ろに残して、体重移動することにこだわりました。以前は、リリースポイントが安定せず、高めにいったり、低めにいったりしていました。北海道大会では、ストレートが全くダメだったので、打たれて、変化球を投げても、ストレートがダメなので、見極められました。良いストレートを投げるために取り組んできました」

 フォーム修正は実り、龍谷大平安相手に7回まで5失点。守備の乱れもあり、自責点は1だった。だが、西原は「僕が大事なところで踏ん張れなかったところが課題です」と、仲間をかばい、そしてこう告げた。
 「みんな神宮球場に慣れたと思うので、もっと良いプレーを見せてくれると思います」

 その言葉通りだった。準々決勝以降の札幌大谷の選手たちの打撃、守備は見違えるものだった。迎えた決勝戦。燃える気持ちは人一倍強かった。それは準決勝で8回まで無安打に抑えた太田 流星の存在があった。

 「一塁で太田のピッチングを見て、すごいと実感しましたし、決勝では自分がしっかりと投げないといけないと思いました」

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