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第824回 自分の打撃スタイルを確立したい!埼玉屈指のスラッガー・和田康平(埼玉栄)が掲げた誓い2018年11月10日

【目次】
[1]ケガを乗り越え飛躍の2年春に
[2]思い切り振る それが僕の信条
思い切り振る それが僕の信条

和田康平(埼玉栄)
自分が引っ張るつもりで始まった秋は、徐々に調子を取り戻し、県大会2回戦の花咲徳栄戦で真価を発揮する。9対9で迎えた10回裏、左中間へサヨナラ適時打を放ち準々決勝進出を決めた。殊勲打について和田はこう振り返った。
「アウトコースのストレートでした。泳いでタイミングが崩れたんですが、いつも通り打っていたらショートゴロでしたが、ここから崩されても思いきり振っていった結果が長打となりました」
何も考えずに思い切り振る。それがこの試合で学んだことだ。
「春に打っていたときはどう打つとか考えないで、とにかく思いっきり振ってました。でも打てなくなったので、色々こう打つとか考えすぎてて。自分の取り柄はなんだろうって思っていたら、思いきり振ることだと。今は取りあえず強く振る事を心がけてみようと」
しかし、準々決勝の浦和実戦では無安打に終わった。
「ボール球に手を出してしまい、見極めができませんでした。3打席目は良い当たりのセンターフライが打てて良かったです。ただ、4番打者としての打撃ができなくて、悔しい思いでした」
現在はアウトコース、インコースを打つために、交互に打ち返す練習に取り組んでいる。また、思い切り振るスタイルを指導者たちも後押しする。
「お前は三振かホームランでいいんだからとにかく思いっきり振れといわれて。でも、振りすぎると当たる確率が減るので、自分の中でベストスイングができて、なおかつコンタクト力も上げる感覚を見つけるために日々の打撃練習に取り組んでいます。今は高校通算5本塁打ですけど、さらに伸ばしていきたいです」
そして目指すは「勝利に貢献できる打者」になることだ。
「まだ試合によって好不調の波が激しいので、それを小さくして勝負所で打てる打者になりたいです」と強く誓った。
埼玉栄にきたのは、熊谷リトルシニアの監督から「若生監督のもとでやれば絶対甲子園に行けるから」と言われ、進学を決心した。だが、やるのは選手自身。4番打者として自分のバットで甲子園に導いて見せる。
文=河嶋 宗一

- 和田康平(わだ・こうへい)
- ポジション:一塁手
- タイプ:右投右打
- 埼玉栄