第820回 まさかの日本代表選出から始まった超一流投手への道 森下暢仁(明治大)2018年11月08日

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【目次】
[1]冬のトレーニングを経て球速140キロ越え
[2]予想外の高校代表選出
[3]一戦目で勝てる投手へ

予想外の高校代表選出



高校日本代表時代の森下暢仁

 これで森下投手の高校野球は終了……したかに思われたが、夏の甲子園大会が終わり本人もまったく予測していなかった、まさかの事態が起こる。それがU-18侍ジャパン高校代表に選出されたことだった。「なぜ、選ばれたのか分からなかったですね。ただ、メンバーはみんな良くしてくれたので、とてもやりやすかったです」。

 そして、同世代のトップレベルの選手たちと直に触れたことで、多くの刺激を受けた。「スピードにしても変化球にしても『上にはすごい選手がたくさんいるんだ』と思い知りました。特に『真っすぐの質が違う』と感じたのですが、みんなウエイトトレーニングや体幹を鍛えて体を大きくしていたので、自分も大会が終わってからはウエイトと体幹のトレーニングを取り入れるようにしました」。

 明大では2年春から主戦投手として起用されている森下投手。「1年時は右ヒジを骨折したこともあって登板が少なかったのですが、柳 裕也(中日)さんや星 知弥(ヤクルト)さんがいたのですんなり優勝できた感じで、良い経験をさせていただきました。でも、2年生になって自分が投げるようになってからは、思ったところにボールがいっても打ち返されてしまったりして『上手くいかない』と感じることが多かったんです」。



森下暢仁

 そこで、様々なところに手を入れて改良に励んだ。「フォームはフィニッシュが崩れて一塁側に倒れてしまうことが多かったんです。そこで、両足の内側に力を入れることで、左足を地面に着いた時にしっかりと踏ん張れるようにしました。あとは、強いボールを投げるために右足で強くプレートを蹴り、左右の股関節をぶつけるくらいの気持ちで投げています」。

 そして、直球については「空振りが取れるストレートが理想」と話しており、「リリースの時にスピンをかけて回転数を上げるようにしています。それ以外のところで意識しているのは腕の振りで、キャッチボールの時から地面にボールを叩きつけるようなイメージを持って最後まで振り切るようにしています」。

 こうしてストレートのキレを上げたことで「真っすぐでファウルを打たせて、カウントが取れるようになりました」とピッチングは楽になり、昨春には球速も150キロの大台へ。さらに今春の立大戦では自己最速の154キロをマークするなど進化を続けている。

 カーブも投げるコツがあるという。「高校時代もカーブは投げていたのですが、ただ抜いていただけでしたしバッターにもすぐ察知されていたんです。それで、大学に入ってから柳さんにカーブの握り方や離し方を教えてもらい、深く握ることで強く腕が振れるようになりました。リリースでは親指も使い、引っ掛けるようにしてスピンをかけて投げるのですが、そうすることで回転数が上がり鋭く曲がって落ちるようになったんです。相手打者の反応もビックリするような感じで、この夏の日米大学野球でも空振りを取ることができ、自信が付きました」。

 また、同時に「カーブをはじめ、チェンジアップ、カットボールといった変化球はすべてストレートと同じ腕の振りで投げるようにしています」と、打者に球種を見破られないように練習を重ねている。

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プロフィール

森下 暢仁
森下 暢仁(もりした まさと)
  • ポジション:投手
  • 身長:180cm
  • 体重:74kg
  • タイプ:右投右打
  • 大分商~明治大学
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