第806回 2018年セ・リーグ首位打者のダヤン・ビシエド(中日)が大事にする「ボールの見極め」と「ヒッティングポイント」2018年11月01日

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【目次】
[1]ちょうどよいポイントで打つことが最も打球が飛ぶ
[2]ボールの見極めをよくする構えも見つけよう

 今年のセ・リーグで首位打者を獲得したのがダヤン・ビシエド選手だ。2016年から中日ドラゴンズに入団したビシエド選手は日本1年目で22本塁打を記録。年々、打撃が磨かれていき、2018年の今シーズンは打率.348、26本塁打、99打点とキャリアハイの成績を残した。ビシエド選手はキューバ出身で、キューバリーグで活躍し、MLBでは5年間で66本塁打を記録。3か国でスラッガーとして活躍するビシエド選手に自身の打撃論、これまでの経験を存分に語っていただいた。

ちょうどよいポイントで打つことが最も打球が飛ぶ


ビシエド選手(中日ドラゴンズ)

―― ビシエド選手はキューバでプレーされていましたが、バッティングなどはどのような指導を受けていましたか。

ビシエド選手(以下、ビシエド) キューバは日本と同じように、みんな小さいころから上手で、色々なカテゴリーがあり、7~8歳、9~10歳、11~12歳というようになっていて、最初は基本的なことですね。ティーボールを当てて打つ、そしてそのスウィングをしっかりと確立させる。だんだん良くなると、ピッチャーが投げるボールを打つ段階に入ります。

―― 長打力は当時からあったのでしょうか。

ビシエド 私の場合、打撃面については少しずつ能力が高まっていき、練習していくうちに良くなっていきました。パワー自体は小さい頃からありました。

―― 日本人から見ると、キューバの選手は非常にパワーがあり、遠くに飛ばす技術がすごいと感じるのですが、教え方は統一しているのでしょうか?

ビシエド いえ、それは人によって違います。みんな一緒の教え方はしません。バットのスウィングスピードや、ボールに当てるということ、日本の選手でパワーがなくてもスピードで飛ばす方はいますよね。ボールを飛ばすということはパワーだけではありません。

―― なるほど。ビシエド選手なりにボールを遠くへ飛ばすために意識していた事はありますか。

ビシエド やはり、ボールをしっかり捉えるということです。パワーというのは助けにはなりますが、ポイントが前のほうで打ってもダメですし、丁度いいポイントで打たなければ、ボールは飛びません。良いポイントで打つという事ですよね。そうすれば、ボールは飛んでいくと私は考えています。


ティーバッティングを行うビシエド選手(中日ドラゴンズ)

―― キューバリーグの後、ビシエド選手はメジャーリーグでプレーされましたが、メジャーリーグ、マイナーリーグでバッティングについて教えてもらったことは何ですか。

ビシエド アメリカでの経験、指導は個人的に良かったです。コーチが個人につき、そのレベルになれば、逆に悪いところを個人的に指導されます。メジャーリーグは、欠点があればそこを直すような指導でしたね。

―― ビシエド選手のバッティングを見ると、センターやライトに広角にホームランを打っていますが、これはメジャーリーグ時代からできているのですか。

ビシエド これは野球を始めた時からです。センターを中心に打つバッティング、レフトだけでなく、ライトにホームランを打てるというのは、始めからです。もちろん練習もしなければいけませんが、才能という部分もあります。それが続くように、どういうスウィングをすれば自分は一番飛んでいくのか、というのを見つけます。

―― ピッチャーとの駆け引きについてですが、ピッチャーにタイミングを合わせるためにはどんなことを意識していますか。

ビシエド タイミングを取るのはメジャーよりも日本のほうが難しいです。日本の投手はタイミングを外そうとして時間をかけて投げたりしますからね。メジャーはピッチャーの球速は速いですが、タイミングをとるのは簡単です。実際に対戦しながら、体感で掴むという感じですかね。ネクストサークルでタイミングを合わせたりなどをします。

―― 今シーズンは打率.348と高打率を残し、首位打者を獲得されました。その理由や秘訣について教えてください。

ビシエド 悪い時期が少なかったことが一番だと思います。調子の波を少なくして、また調子を持続できたことが一番の理由だと考えています。

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プロフィール

ダヤン・ビシエド
ダヤン・ビシエド
  • ポジション:内野手
  • 身長:185センチ108キロ
  • タイプ:右投げ右打ち
  • エスクエラデポルテエスパ高 - ホワイトソックス
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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