第798回 3度目、そして「最後の」ドラフト会議を前に 谷田 成吾(徳島インディゴソックス・外野手)2018年10月24日

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【目次】
[1]「とてもいい経験だった」四国・徳島での日々
[2]後期を前にしての「決意と覚悟」
[3]「人間・谷田 成吾」が目指す「プロ野球選手像」


 49試合出場・171打数50安打24打点5盗塁・打率.292。これが今シーズン「徳島インディゴソックスの」谷田 成吾が四国アイランドリーグplusで残したリーグ成績である。
 並々ならぬ覚悟と決意を持って(インタビュー:第696回 谷田成吾(徳島インディゴソックス)「泥にまみれ、必ずNPBへ」)四国の地に渡り、5月3日に鮮烈なデビューを飾った(映像:谷田成吾 入団後初出場で鮮烈デビュー! )サラブレッドは5か月余りが経った今、何を考え、何を得たのか?そして、これまでずっと内に秘めていた「野球への想い」とは何か?
 慶應義塾大4年、JX-ENEOS2年目に続く3度目、そして本人が「最後」と明言するドラフト会議を目前にした今。「人間・谷田 成吾」の扉が開かれる。

「とてもいい経験だった」四国・徳島での日々


谷田成吾(徳島インディゴソックス)

――2018年、様々なことがあった谷田選手の野球シーズンが終わりました。5月からは自身にとって初の日本独立リーグ・四国アイランドリーグplusでのプレーでしたが、徳島インディゴソックスの一員としての率直な感想からまず聴かせてください

谷田 成吾外野手(以下、谷田):慣れない環境でしたけど「シーズンやり切った」という感じです。もちろんチームとしては優勝できなかった悔しさはありますが、力は出し切りました。
 基本的に試合が終わるとすぐ徳島に戻る移動距離の長さや連戦も睡眠時間が取れない部分の難しさはありましたが、自分としては「与えられた環境の中でやる」と思っていたので、苦にはならなかった。とてもいい経験をさせてもらいました。

――今、話されたことを理解した上で、谷田選手が心がけていたことは?

谷田:社会人野球は大会に合わせて自分の状態を整えて、試合。そういう形でしたが、四国アイランドリーグplusが自分の状態が悪くても試合は続いていくので、僕は「すぐ修正する」をポイントにしました。
 修正しないと悪い打席が重なっていきます。自分の中で試合前に同じ練習して「身体が突っ込んでいる。身体が開いている」など悪い部分の仮説を立て、次の打席で試し、「よくなった。いや、まだちょっと違う」を繰り返し、調子の上下を少なくしていく。
 前期は「四球が多いが、打たなきゃいけない」という焦りもあって、そのペースに対応できない(19試合77打数18安打1本塁打9打点1盗塁で打率.269)部分もありましたが、後期はチームが優勝争いをする中「自分の状態にかかわらず何かしら1個仕事をする」と目標を定めた結果、個人としても「打てるボールを打つ」ことができて終盤に状態が上がってきたと思います。

――今言った意識は「チームを引っ張る」という決意も含まれているように感じます。

谷田:このリーグは選手の入れ替えが激しいですし、自分より年上の選手も少ない。年下の選手がほとんどという中で自分がこれまでやってきた経験をアドバイスできればと思いましたし「自分が一生懸命することで、そこから何かを感じてもらえば。いい影響を与えられれば」という意識でやっていました。

――慶應義塾高3年・慶應義塾大4年の時と似た感覚ですか?

谷田:そうですね。自分が何かをすることで影響を与えられる立場で「やっていこう」という意識はありました。

【次のページ】 後期を前にしての「決意と覚悟」

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プロフィール

辰巳涼介
谷田 成吾(やだ・せいご)
  • ポジション:外野手
  • 身長:183センチ89キロ
  • タイプ:右投左打
  • 慶応義塾-慶応義塾大-JX ENEOS
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