第788回 「野球に対する考えが180度変わった」米倉貫太(埼玉栄)が歩んだ「確かな3年間」2018年10月23日

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【目次】
[1]投手育成名人・若生監督を慕い、埼玉栄へ
[2]米倉が語る自身のピッチングスキル
[3]夏は4回戦敗退 それでも3年間で得たものは大きかった

 今年の高校生投手で将来性を高く評価されている投手が米倉 貫太埼玉栄)である。184センチの長身から投げ込む投球フォームは埼玉栄・若生監督から大絶賛を受け、ダルビッシュ 有と比較されながらの3年間だった。実際にグラウンドに立った時の出で立ち、ピッチング練習を見れば、華があり、だれも惹かれるスター性を備えている。そんな米倉はこの3年間をどう過ごしたのか?成長できたこととは。自身の言葉で語っていただいた。

投手育成名人・若生監督を慕い、埼玉栄へ



キャッチボールをする米倉貫太

 野球を始めた時から才能は際立っていた。小学3年で野球を始めて、小学校5年から投手となった米倉。コントロールは悪くても速球を投げることには自信があった。浮羽ボーイズ(福岡)の3年間で急成長を見せる。中1当時、身長168キロ、115キロ程度だったのが、中学3年生になると、183センチまで伸び、球速も130キロ後半に達した。

 そして中学3年時には県選抜に選ばれ、アメリカ選抜と対戦した。アメリカ選抜は九州に遠征しており、九州各県の選抜チームと対戦しながら北上していくスケジュールだった。その米倉がこの国際試合で輝きを放つ。米倉は2試合に登板し、その登板1試合目に先発した米倉は、9回一死まで無安打無得点の快投を見せた。

 「糸島ボーイズのグラウンドで僕は投げたんですけど、最初の目標が4、5回でした。ただ無安打できていて、それでヒットを打たれたら交代となっていました。9回一死で無安打が途切れたので、そこで代わったって感じですね。自信になりましたし、選抜に選ばれている選手はレベルが高い選手ばかりですので、いろいろ学ぶことができました」

 そして進路に埼玉栄を選んだのは、若生正廣監督は九州国際大付の監督時代から米倉に目をつけていたこと。また米倉も若生監督がダルビッシュ 有をはじめ、さまざまな投手をプロに送り込んでいる話を聞いて、「(若生)監督さんの下で学びたいと思いました」と福岡を出ることを決心する。

 若生監督からは様々なことを学んだ。指導は投手論だけではなく、野球以外についても及んだ。
「自分は野球のことでは知識がゼロという状態で埼玉栄に入ってきて、野球以外でも色々なことを教えてもらったので良かったと思っています。中学校の時はただ投げてるといいますか、感覚だけでやっていたので、体の使い方や配球など、ほとんど何も考えずに投げてばかりでした」



所沢商戦での米倉貫太

 特に3年間言われ続けてきたことは体重移動だ。

「しっかり沈み込んでから、体が浮きすぎず、打者へ向かって並進運動をしていくことなんですけど、ちょっとでも上に上がったりすると力が逃げていきますので、イメージとしては体重移動を一番に考えていましたね。そうすることで、監督さんからは下半身も粘れた状態で投げれると言われてきました」

 ただ実際には難しかった。

 「まだ1年生の時は、体も全然出来ていなかったので、難しかったんですけど、体が出来てきてからは球速も上がったり球の質とかも変わってきたので良かったと思います」

 そのためによくやったのが股関節の柔軟体操。いわゆる股割りである。実際に米倉に股割りをしてもらうと、地面に180度開く。画像を見ていただければその柔らかさを実感するはずだ。



驚異の柔軟性を見せる米倉貫太

 最初は全然つかなかったようだが、股関節の柔軟性が出てきたことで、「力が伝わりやすくなったことで、怪我がしにくいです」と効果を実感。振り返れば、米倉はこの3年間、怪我はほどんどなかった。こうするとじっくりと投手スキルの向上に励むことができる。

【次のページ】 米倉が語る自身のピッチングスキル

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プロフィール

米倉 貫太
米倉 貫太(よねくら・かんた)
  • ポジション:投手
  • 身長:183センチ80キロ
  • タイプ:右投右打
  • 埼玉栄
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