第792回 「軽く振って飛ばす」ことで自信が芽生えた中国地方注目スラッガー・水谷瞬(石見智翠館)【前編】2018年10月23日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]「甘え」を捨てるために島根へ
[2]驚愕させられた先輩の弾道
[3]「軽く振っても飛ぶ」ことに気づけた

 今春の島根大会準決勝から、中国大会初戦までの3試合連続で本塁打を放ち、「中国地区屈指のスラッガー」として脚光を浴びた水谷 瞬石見智翠館)。優勝候補に挙げられて臨んだ今夏の島根大会では、決勝で敗れ、惜しくも全国でその打棒を披露することは叶わなかったが、準々決勝で2本塁打を放つなど、4番としてチームを牽引。そして「上の世界で勝負してみたい」とプロ志望届を提出した。ドラフト指名を心待ちにする長距離砲は、「自分の能力に自信を持てなかった」とも語る。何をきっかけに自分の打力に自信を持ち、飛躍のきっかけを掴んだのか。今回、グラウンドで水谷本人に自身の歩みを語ってもらった。

「甘え」を捨てるために島根へ


水谷瞬(石見智翠館)

 愛知県津島市出身の水谷 瞬。小学生時代に、地元の軟式野球チーム・神島田クラブで野球を始め、中学時代は津島ボーイズでプレーを続けた。小中学生時代に所属した2チームはともに「練習の厳しいチームだった」と振り返るが、自分自身を限界まで追い込んだ経験はなかった、とも語る。

 「練習量も多く、厳しいチームで野球をやっていたんですが、全体練習の後の自主練習で更に自分を追い込んだり…といったことはあまりできていませんでした。厳しいこと、苦しいことからついつい逃げてしまう、そんな『甘え』が捨てきれない自分がイヤだったんです」

 実家から通うことのできる地元の高校への進学では、また同じことを繰り返してしまう。距離的に近い東海圏の学校に進むと、家族は何かと自分を気に掛けてくれるだろう。しかし、それでは同じように優しさに甘えてしまう。そこで、故郷から遠く離れた学校への進学を考えるようになったという。

 所属していた津島ボーイズから石見智翠館への進学実績があったわけではない。自分自身で調べ、「ここで頑張りたい」と決意した。そして、中学3年の6月、学校、野球部のグラウンドを見学するために、人生で初めて島根の地に訪れた。

【次のページ】 驚愕させられた先輩の弾道

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

水谷 瞬
水谷 瞬(みずたに・しゅん)
  • ポジション:一塁手・左翼手
  • タイプ:右投右打
  • 石見智翠館
【関連記事】
第267回 夏の代替大会が開催されることを願って…。全国のドラフト・注目投手リスト一覧【ドラフト特集コラム】
第5回 山陽道でそれぞれの時代を形成してきた岡山東商、広島商、宇部商【高校野球の時代を作った商業校、工業校】
第951回 15本塁打の八戸学院光星vsジャイキリの誉の開幕戦は激戦の予感!開幕日3試合の見所!【大会展望・総括コラム】
第6回 石見智翠館高等学校(島根)【4年ぶり10回目】【第101回全国高等学校野球選手権大会 チーム紹介】
第1015回 一人一人の人間的成長で、もう一度ノーシードからの大逆転を目指す 安田陸人(益田東)【後編】 【2019年インタビュー】
第1013回 甲子園に出場した先輩たちに追いつくだけでなく越える 注目のスラッガー・安田陸人(益田東)【前編】 【2019年インタビュー】
第629回 「甲子園は毎年行かなければならない」を実現するために夏連覇に挑む 益田東【後編】【野球部訪問】
第795回 覚悟の強さこそが最大の武器!靏仁(石見智翠館)のプロへの想い!【後編】 【2018年インタビュー】
第794回 投手一本で飛び込んだ高校野球  靏仁がエースになるまで【前編】 【2018年インタビュー】
第793回 高校野球3年間で身につけた自信を胸にプロへ挑む水谷瞬(石見智翠館)【後編】 【2018年インタビュー】
水谷 瞬(石見智翠館) 【選手名鑑】
石見智翠館 【高校別データ】
おかやま山陽 【高校別データ】
益田東 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー