Interview

全てをやりきったラストサマー!目指すは日本を代表する4番打者!野村佑希(花咲徳栄高)

2018.09.30

 前編ではオフシーズンに意識した逆方向へのバッティングが、春先に開花したことをお話してくれた野村佑希花咲徳栄)。後編の今回はラストサマーとなったあの夏の甲子園での戦いを振り返ってもらった。そして最後には今後のビジョンを語ってもらった。

やれることはやりきった最後の夏

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野村佑希

 ――夏の大会でバッティングはどうでしたか

野村佑希(以下、野村): ピッチャーとバッターを両方やるということに対しての慣れというか、対応が遅くて、少しズレていたところがあったので、少し良くない結果になってしまったという感じです。

 ――埼玉大会はそこがうまくいかなかったという感じだったんですか。打率(.286)も野村選手からするとそんなに高くないですが。

野村: そうですね。全然ダメでした。

 ――そんな中でピッチャーとして粘り強く投げて優勝できたというのはどうですか?

野村: ピッチャーもしっかりできなかったから、選手として自分がチームに貢献できてないことになってしまって。バッティングは調子を戻したかったんですが、戻らなくてもピッチャーだけはしっかりやろうということで、しっかり抑えて勝てたので、良かったかなと思います。

 ――甲子園出場が決まって、最後の甲子園に向けてどういう準備をしてきたのですか?

野村: とにかくバッティングをもう一度見直しました。打たなきゃ勝てないので、そこをしっかり見直しました。

 ――どこを見直していったのでしょうか?

野村: タイミングですね。しっかりと取れてなかったです。なので、ゆっくりと、ちゃんと自分のリズムで取れるようにしっかり練習しました。投手に投げてもらったり、ティーでも何でも、常に意識してやっていました。甲子園までには徐々に上がっていって、試合前はいい状態でした。

 ――初戦の鳴門戦を振り返っていかがでしたか?

野村: やはり鳴門さんは甲子園に出るだけあって、何かしら勝てる要素というのはあるので、最初に抑えきれなかったのは良くなかったです。その後しっかり切り替えてピッチングできたので。バッティングも、甲子園に出てくるピッチャーを打てたので、良かったと思います。

 ――鳴門戦では左の西野 和輝投手から、2打席目に粘って粘って、甲子園通算第3号ホームランを打ちました

野村: インコースです。あれはとにかく塁に出るという意識の中で打った球だったので、すごく嬉しかったです。

 ――最終打席でもセンター方向に二塁打を打ちましたが、あれはこれまで求めてきたようなバッティングだったのですか?

野村: そうですね。もっとしっかり打てればもう少し飛ばせたと思うんですが、打球の方向的には良かったかなと思います。

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野村佑希

 ――次、横浜戦なんですが、横浜のバッターと対戦してみてどうでしたか

野村: 練習試合で抑えているので、分かっている部分もあったんですが、それは相手も同じだったので、そこで自分がしっかり抑えられなかったのが。ずっと自分の中で気をつけていた『大量失点』というのが出てしまい、負けに繋がったのかなと思います。

 ――及川雅貴投手から2本目のホームランを打ちましたが、あれはどんな球を打ったのですか?

野村: 打ったのはまっすぐで、ストライクゾーンに散らばる投手なので、とにかく自分の中で狙い球を決めていました。

 ――しっかりホームランにできたということに対してはどうですか?

野村: 身体はちょっと崩れたのですが、入ったということは自分にパワーがついたということだた思うので。いいピッチャーから打てたので自信になるホームランでした。

 ――全体的にバッティングの内容を振り返ってどうでしたか?

野村: まだまだ、もっと打てたかなと思ったんですが、打点は取れたので、悪くは無かったんじゃないかと思います。

 ――甲子園最後の打席になった内野安打は、野村選手としてはやはり悔いが残る感じはありますか

野村: いや、悔いは残さないように、全部出し切るようにと思ってやってきたので、そこに悔いは無いです。

[page_break:プロ入りが実現すれば、日本を代表する4番打者になりたい]

プロ入りが実現すれば、日本を代表する4番打者になりたい

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日本を代表する4番打者への夢を語ってくれた、野村佑希

 ――夏の甲子園が終わってからここまで、どういうふうに練習してきましたか

野村: 現役生がいるので、チーム練習が優先。その合間に野手の練習に取り組んでいます。

 ――今、野手の練習といいますと、どこのポジションをやっているんですか

野村: サードをやっていて、打撃練習では木製バットで練習をしています。身体全体を使って振らないとボールが飛ばないので、とにかく身体を使うようにしています。
 最初は慣れなかったんですけど、だんだんなじんできて、木製バットでも打撃練習ではさく越え本塁打が打てるようになっています。

 ――花咲徳栄での3年間はどうでしたか?

野村: 選手としてはすごく成長させてもらいましたし、人間性という部分でもしっかりいろいろなことを教えてくれて、その中で自分が目標としていた甲子園、優勝もそうですし、自分の代でも甲子園に出られたので、自分の人生の中で財産になるような、すごく良い、高校野球の時間を過ごさせてもらいました。なので、岩井先生にはすごくお世話になったので、とても感謝しています。

 ――さて最後に。野村選手としてはプロ入りが実現したらどういうバッターになっていきたいと思いますか?

野村: バッティングが小さくならないように、しっかり長打力があって、日本を代表するような4番バッターになりたいです。

文=河嶋宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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