第765回 社会人ジャパン最年少投手が明かす、エネオス入社の理由と独特な握り 鈴木健矢(JX-ENEOS)【後編】2018年10月07日

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【目次】
[1] 社会人野球のレベルの高さに驚愕
[2] シンカーのような握りから放たれる切れ味抜群のスライダー


 今秋のドラフト会議で、指名を心待ちにしている若きサイドハンドがいる。JX-ENEOSの鈴木 健矢投手だ。木更津総合では2年秋にエースの座を獲得し、3年春には選抜甲子園に出場。卒業後に進んだJX-ENEOSでは、1年目から公式戦に出場し、2年目には最年少で社会人日本代表にも選出された。今回はそんな鈴木投手にお話を伺い、高校時代のトレーニングや思い出、また社会人野球で得たものを語っていただいた。後編では、社会人野球での戦歴やピッチングのコツや球の握りについて話を伺った。

社会人野球のレベルの高さに驚愕


鈴木健矢 (JX-ENEOS)

 ―― 木更津総合からは大学進学が多いイメージがありますが、社会人野球を選んだ理由を教えてください。

鈴木健矢(以下、鈴木): 三年の春の選抜に出たときに、エネオスの方から声をかけていただいて、それで一度練習に来ないかと言われました。それで練習に参加して、採用していただけることになりました。木更津総合の五島監督も社会人まで野球をされている方だったので、社会人の良さや厳しさもよく知ってらっしゃいました。「お前が行きたいのであれば勧めるよ」と背中を押していただき、エネオスに入社することを決めました。

 ―― 社会人野球という世界に入ってみていかがでしたか?

鈴木: 大学から入社された同期のピッチャーが5人いたのですが、その人たちとキャッチボールをしたとき、凄いえげつないボールばかり投げてて、これやばいなと思いました。
 ブルペンとか見ても凄くて、早川(隆久・現早稲田大学)の球も凄かったですけど、見たことないような球で。俺大丈夫かなって感じで、一瞬焦ったのを覚えています。

 ―― そんな中でも、1年目に補強選手として都市対抗野球大会に出場しました。都市対抗野球は、甲子園とはまた違った独特の雰囲気があると思いますがいかがでしたか?

鈴木: 甲子園より緊張しましたね。二死満塁からリリーフで登板したのですが、人生で一番緊張しました。足が震えてしまって、2球目か3球目かに踏み出す足がズレてしまい、投球中にコケてしました。それくらい緊張しましたね。

 ――よく社会人野球の方からは「会社の看板を背負っている」というプレッシャーも凄いと聞きます。そこはどのように感じてプレーしてきましたか?

鈴木: 1年目は怖いもの知らずでプレーが出来て、結果、自分なりにはいいピッチングができました。右も左もわからずに、ただ高校の延長で野球をやってる感じで、逆にのびのびやれたのだと思います。
 でも2年目に入るときに、少しずつプレッシャーを感じるようになってきました。結局2年目は、都市対抗の予選はベンチを外れてしました。プレッシャーは少なからず感じてしましたね。

 ――それでも、その後は持ち直して2年目には社会人日本代表に選出されました。国際大会の舞台を振り返っていかがでしたか?

鈴木:台湾の選手が、腕がすごく長かったのが印象に残っています。自分は外の真っすぐとスライダーが生命線なのですが、簡単に腕が伸びていい当たりを打たれました。
 インコースを突こうにも、ベースから離れて立っています。そこからアウトコースに届くのでびっくりしましたね。

【次のページ】  シンカーのような握りから放たれる切れ味抜群のスライダー

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プロフィール

鈴木 健矢
鈴木 健矢(すずき・けんや)
  • ポジション:投手
  • 身長:176センチ75キロ
  • タイプ:右投左打
  •  木更津総合-JX-ENEOS
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