第821回 選抜連覇のPL学園を奇襲で破る!激戦の末甲子園へ MIZUNO 斎藤真一部長 (大阪・春日丘出身)VOL.22018年11月09日

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【目次】
[1]最後は日ごろから練習していた奇襲作戦で試合を決めた
[2]苦戦を制し甲子園出場。甲子園でも1勝を果たす

  絶対王者・PL学園を破った春日丘の当時のメンバーで、現在はミズノ株式会社のダイヤモンドスポーツ事業部の斎藤真一さんにインタビュー!当時の高校野球生活、PL学園戦の回想などを3篇にわたって紹介します。第2回は注目のPL学園戦を振り返ります。

最後は日ごろから練習していた奇襲作戦で試合を決めた


ミズノ株式会社 ダイヤモンドスポーツ事業部 斎藤部長真一部長

 ―― 試合を振り返ると、1回裏に2点とられますが、3回表に4点を入れて逆転に成功します。PL学園の先発はプロに進まれた榎田健一郎さんでした。他には飯田 広光投手、木本 貴規投手と好投手擁したPL学園に対し、どう対策をして臨んだのでしょうか?

斎藤真一(以下:斎藤): あの時はとにかく全員ミートに徹しようということで、バットは短く持って、振り幅を小さくしてミートする、そういう感じやったですね。1番から9番まで、全員短く持ってミートする。それだけやったですね。

 3回表、田宮さんが3ランを打つんです。あのホームランは凄いホームランやったんですよ。それを観て感動したんですけど、そこから3回裏に逆転を許して、4対5のまま試合は膠着状態になって。8回表に、僕とずっとコンビを組んでた同級生・井上和男がレフトに同点ホームランを打つんですよ。木本さんから打って同点になって。
 それで9回の攻撃で、3番の竹井さんがランナーに出て、4番の冨迫さんがアウトになって、田宮さんが塁に出て、一死一、二塁になるんですよ。そこから神前さんが送りバントのサインを出す。それで二死二、三塁にするんですよ。

 普通高校野球ではあんまりない作戦なんですけど、二死二、三塁になるとね、ウチの走塁の奇襲作戦で得点のパターンがあって。セカンドランナーが大きくリードして、ピッチャーがセカンドに牽制をする、その間に三塁からホームインするという作戦があるんですよ。その練習をずーっとやってたんですよ。そこでそのサインが出て、それをやるんです。それが最後の決勝点になりました。

 ―― すごいですね! ここぞの奇策がすごい。

斎藤: たぶん、相手はPL学園ですから、PL学園の選手はもう100%解ってたと思います。だからピッチャーもショートもそういう動きをしてたんですけど、普通のチームやったら、それが解ってたら牽制なんかしないんですけど、PL学園はそれを解ってて、おそらく「アウトにする」という自信があったので、それに乗ってきた。で、たまたまショートの佐藤 公宏さん(1982年の選抜決勝で先頭打者本塁打)が牽制を捕ってホームに投げて、それが少し逸れてホームインするんですよね。

 9回裏、一死からPL学園の8番打者が出塁して一死一塁。そこから9番バッターが送りバントをして二死二塁を作るんですよ。それでバッターがPL学園の1番バッター、ショートの佐藤さん。二死二塁。1点差で負けてる。
 一死一塁から送りバントして、その人に賭けるんですよね。もう、そのシーン観てると鳥肌が立つぐらいの興奮がありました。

 佐藤さんはセンターのバックスクリーンの手前までもの凄い打球を打ったんですけど、キャプテンの白木さんが背走してファインプレーしてボールを捕るんですよね。それでゲームセットになるんですよ。
 この試合の中でもの凄いドラマがあってね。今話ながらだいぶ思い出しました。

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