Interview

ホセ・ロペス(横浜DeNAベイスターズ) 技術のベースを作ったMLB時代。ホームランの打ち方を伝授!【後編】

2018.06.14

メジャーとマイナーでは選手とコーチの関わり方が違う!

ホセ・ロペス(横浜DeNAベイスターズ) 技術のベースを作ったMLB時代。ホームランの打ち方を伝授!【後編】 | 高校野球ドットコム
インタビューに答えるホセ・ロペス選手(横浜DeNAベイスターズ)

 ベネズエラの野球事情が伝わってくる話で貴重である。さらにマイナーリーグとメジャーリーグでは選手とコーチの関わり方に変化があるのか聞いてみた。

―― マイナーリーグからスタートするんですけど、そこでは最初にどんなことを教えられるんですか。

ロペス  マイナーリーグ時代は本当にいろんなことを教えてもらいました。最初はフィールディングやゴロの捕り方からです。バッティングのメカニズム、使い方、打ち方も教えてもらいました。自分は好きではなかったんですけれども、ウエイトトレーニングをしっかりやるというのも教わりました。

―― ウエイトトレーニングは嫌いなんですか。

ロペス 今は好きですが、前は好きじゃなかったです。

―― バッティングのメカニズムというのをもっと詳しくお願いします。

ロペス タイミングもそうですけれども、それだけでありません。毎日1時間ぐらいのミーティングをしながら、本当にいろんなことを教えてもらいました。

―― それはタイミングの取り方とか?

ロペス バッティングコーチと二人三脚で毎日ミーティングをしながら、一緒にティーバッティングとかをやっていました。やっぱり一番は、どうやったらしっかりとボールを強く叩けるかを教わりました。

―― メジャーリーグでは、コーチとの付き合い方というのはどんな感じなんですか。

ロペス メジャーに上がってからは、自分がやるべきことはだいたいわかっているので、手取り足取りの指導はありません。自分が調子が悪いときに聞きにいって、コミュニケーションを取りながら調整をしていく、そういうところでした。

―― 日本だと選手と指導者の距離が近く違和感があるんじゃないかと思うんですけれども。

ロペス 日本は一軍と二軍しかないですから、そういう状況になるのは仕方ないかなというのがあります。

―― MLBは選手と指導者はマイナー時代に密接に時間を共有し、メジャーに上がったら自主的に調整していくということですか。

ロペス そうですね。向こうではマイナーリーグのときにしっかりと積み上げたものがあるので。メジャーに上がったら本当に状態が悪いときだけコーチと相談するという。

―― 日本に来てMLB時代と比べてバッティングを変えたということはありますか。

ロペス 打ち方に関しては基本的には変えてはいないです。シーズンオフはメジャー時代からの友人、コーチでもある方とトレーニングを積んで、シーズン中は小川博文バッティングコーチと話をしながら調整しています。

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[page_break: ホームランを打つ方法はボールの軌道にうまく合わせること]

ホームランを打つ方法はボールの軌道にうまく合わせること

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笑顔で腕を組むホセ・ロペス選手(横浜DeNAベイスターズ)

 ここからこの取材の主テーマ「ホームランを打つコツ」に話を向けた。巨人時代はホームラン打者というより勝負強さが買われる「クラッチヒッター」としての評価が高かった。それがDeNA入団以来、ホームラン数が増えはじめた。現在は故障のため戦列を離れているが、ここまで本塁打、打点ランキングでリーグ上位につけている(6月15日現在、15本塁打、41打点、打率.319)。はたしてロペスはホームランを打つコツをどのような言葉で表現してくれるのだろうか。

―― 今日のテーマはホームランなんです。ホームランを打つためにバッティングで何か意識していることはありますか。

ロペス  技術面では本当にたくさん方法があると思います。例えばカウントでも2ボール0ストライクだったらしっかりと大きく振るというのがありますけれども、一つ言えることは投球によってスイングを変えるというか、真っすぐだったら真っすぐで、変化球だったら変化球で軌道があるので、それに合わせたスイングをするということ。あとはボールを下から打つというところですね。

―― 「下から打つ」というのは、ボールの下にバットを入れるということですね。

ロペス そうですね。そうするとスピンがかかって打球が伸びていくので。

 最後にロペスは精神的な部分を次のような言葉で示してくれた。

 「毎日練習を積んで技術を向上させて。あとは自分自身が自信をもって。そうすればリラックスしてプレーができると思うので。そういう意味でも楽しんで野球をやるということです。野球で一番大事なのは、リラックスしてプレーすること、そして野球を楽しむことだと思います」

文=小関 順二

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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