目次

[1]バレーボール好きな少年
[2] KBC学園未来沖縄を選ぶ
[3]"個"の集団が"和"の集団へ

 一年生大会で優勝し、最後の年となる春の県大会で再び沖縄の頂点に立ったKBC学園未来沖縄と宜保 翔。県野球部対抗競技会の立ち三段跳びで二年連続一位を記録するなど、身体のバネを活かした走りと守りは見ている者をワクワクさせる。稀なる能力のルーツも探りつつ、彼の野球観にも迫ってみた。

バレーボール好きな少年


守備練習をする宜保 翔(未来沖縄)

 小学校に入る前から水泳をしていた宜保 翔。クロールやバタフライなど、肩関節周りを無意識の内に柔らかく強くする水泳が、後に野球をすることになる選手に良い影響を与えるのは良く聞く。それに加え、宜保 翔には身体のバネを開花させる環境があった。

 宜保「父と母がバレー選手で、小さいときから一緒にコートに行っては遊んでいました。」

 かっこいいアタックをしたい。子供ならそう思う。ジャンプを繰り返す幼い子供に、身体のバネが養われていった。

小学校地区陸上で記録更新

 そんな宜保 翔だったが、友達が野球を始めたのをきっかけに野球部へ入る。余談だが、宜保 翔のスタート地点となった根差部ベースナイン(とよみ小学校)は、今年の夏に明治神宮球場で行われる全日本学童軟式野球大会に出場するなど、沖縄県屈指の強豪チームだ。5年生のとき、小学校地区対抗の陸上大会に、60mハードル走にエントリーした宜保 翔。それまでの大会記録を更新した。

 宜保「僕が出した記録は9秒9。それ以降、まだ破られていないと聞きます。」

 脚力とバネはもちろん、跳ぶ能力、歩幅を合わせる技術などハードル走の難しいことをクリアしていった少年は、野球のイロハも飲み込んでいく。ショート兼ピッチャーはこの頃から彼の代名詞となっていた。しかし…

 宜保「中学二年のときに、肘を壊してしまいました。」

 アップ不足のまま投げてしまいケガをしてしまった。それ以降、宜保 翔がマウンドに上がる姿は無かった。

PHOTO GALLERY フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。