第696回 谷田成吾(徳島インディゴソックス)「泥にまみれ、必ずNPBへ」2018年05月02日

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【目次】
[1]勝負をかけた社会人2年間
[2]予想以上の活動と収穫を得られたアメリカ生活
[2]課題はアピールして結果を出すこと


 最速151キロ右腕・鎌田 光津希(敬愛大出身)、甲子園通算4度出場のスター・岸 潤一郎明徳義塾出身)など多くのタレントを揃える徳島インディゴソックスに新たな大物が加入する。

 その名は谷田 成吾(183センチ89キロ・右投左打・24歳・1993年5月25日生)。谷田は慶應義塾高では、高校通算73本塁打を記録し2011年には日本開催のAAAアジア選手権で高校日本代表入り。慶應義塾大でも東京六大学リーグ通算15本塁打。侍ジャパン大学代表にも名を連ねたスタープレイヤーだ。

 そんな谷田がなぜ徳島インディゴソックス入りを決めたのか?今年4月までMLBマイナー契約を目指していたアメリカで学んだことや、徳島インディゴソックス入り決断に至るまでの経緯、目標であるNPB入りへ向けて強い決意を語ってくれた。

勝負をかけた社会人2年間


大学時代の谷田成吾(徳島インディゴソックス)

 

――まず社会人時代からお話を伺いたいと思います。谷田選手は慶應義塾大から名門・JX-ENEOSに進まれました。「ENEOSに進んだのはプロへいくため」と当時は聞いていますが、社会人ではまず何をアピールし、何を課題にしてスタートしたのでしょうか?
谷田成吾選手(以下、谷田) まず自分がアピールしたのは打撃で確実性を高めてよりよいものにしていくこと。また、肩には自信がありましたので、外野守備で送球の確実性を高めること、他にも走塁技術など、打撃以外の部分もプロの平均レベルまで高めることも課題に、全体的にスキルを上げて、スキのない選手になっていこうと思いました。

――社会人野球に飛び込んで、東京六大学野球との違いを感じましたか?
谷田 大学のリーグ戦と比べ、社会人野球は高校野球のように一発勝負の世界で、しかも会社から給料を頂いてプレーしています。いわば「会社に託されて試合に臨んでいる」。そこで結果を出すのは難しいことだなと思いました。

――社会人1年目はJABA東京スポニチ大会の初戦でサヨナラ打、さらに本塁打を打つなど、3試合に出場して打率5割と上々の滑り出しを切ります。
谷田 1年目は全体的に見てもそこそこ打てたと思いますし、ある程度、結果を残せたのは良かったです。
ただ、都市対抗予選で打てず、東京ドームで出場できなかったことは悔しかったですね。都市対抗に出場しないとアピールできないですし、その部分にスポットを当てれば満足できない1年でした。

――ただそれでも社会人ベストナインの外野手部門は三次選考まで残りました。NPBドラフト指名が解禁となる大卒2年目へ向け、高いモチベーションで過ごすことはできたと思います。
谷田 そうですね。2年目こそ大事だと思いましたし、プロへ行くためには勝負の年だと位置づけていました。

――ただ、2年目は苦しい年となりました。
谷田 最初のスポニチ大会で11打数0安打とつまずいてしまいまして…。そこから信頼をなくしてしまったんです。試合も出場したりでなかったりの状態が続き、都市対抗予選では試合に出場をしていても打順は下位。出場が代打に限られることも多くなりました。一番大事な年で、こういう事態になったことに歯がゆさを感じる日々でしたが、これは自分の実力不足が招いた結果です。
 この時期はいろいろなことを考えましたけど、自分にはどうすることもできないので、一日一日を大事に過ごして、少しでも自分の状態を高めて、結果を残して、プロに近づけるよう努力をしてきました。

――社会人2年目でも指名漏れという悔しい結果に終わりました。ドラフト会議が終わった11月以降は今後の自分の野球人生について考えたのでしょうか?
谷田 考えました。大学4年のドラフト後に、いろいろとお誘いいただいた中で、JX‐ENEOSに入ったのはプロにいく目標実現をするために一番だと思ったから。でも2年間でプロ入りはできなかった。

 それでも自分はプロにいきたかったし、このままでは野球が終われない思いがありました。そこで日本の独立リーグも考えましたが、アメリカにいってMLBマイナー契約をとることがプロ野球選手になる最も近い手段だとと思い、アメリカに行くことを決断したんです。

――とはいえ、今年もENEOSのキャンプにも参加していましたね。
谷田 正直、その時期はENEOSでもう1年頑張ってみるのも1つの手だと思っていました。ただキャンプが終わった直後、3月にMLBのある球団から「見たい」と声をかけられたんです。

 もちろん、この時期はMLBキャンプに招待参加後、カットされた選手など人があふれている。空きがなく、マイナー契約が厳しいことも自分では解っていました。でも、それでもその球団は「見たい」と言ってくれている。そして「少しでも可能性があるならチャレンジしたい」。そこで最終的にアメリカ行きを決めたんです。

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プロフィール

谷田成吾
谷田成吾 (やだ・せいご)
  • ポジション:外野手
  • 身長:183センチ89キロ
  • タイプ:右投左打
  • 埼玉県川口市出身
  • 慶應義塾高ー慶應義塾大学―JX-ENEOS
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