Interview

熊本ナンバーワンスラッガー・萩尾匡也(文徳)!主将になって心身ともに成長!

2018.04.25

 今年の熊本県を代表するスラッガー・萩尾匡也文徳)。180センチ85キロと恵まれた体格を武器に、高校通算36本塁打を放ち、九州大会1回戦・創成館戦でも5打数2安打の活躍を見せた。1年生から4番を打つなど、順調に成長を見せてきた萩尾は昨秋、主将に就任。2年生の時にもインタビューさせていただいたが、あれから1年。萩尾は人間的にも、精神的にも大きく成長を見せていた。

(取材日 4月21日 創成館戦 試合後の取材より)

試合途中で打撃スタイルの切り替えができるようになったの成長点

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萩尾匡也(文徳)

―― この試合を振り返っていかがでしょうか。

萩尾 この試合、後半勝負だと思っていてそれで試合に臨んだですけど、あと1本が出なかった。そこが課題として出たかなと思います。

 

―― ご自身の打撃を振り返っていかがでしょうか。

萩尾 九州大会は思い切り振りたい気持ちがあって、欲張ってしまった部分がありました。(相手が)追いついてきて厳しい試合展開になって、単打、単打でつないで行く姿勢、もう一本を出せる力が欲しかったかなと思います。

 

―― 4打数2安打2打点でしたが、その2安打は後半から打ったものです。見たところスイング軌道を変えたり工夫をしているように見えました。

萩尾 はい、スイング軌道は変えています。最初は自分は長打を打てれば楽になると思ったので、欲が出すぎてしまいました。スイングの軌道自体は悪くなかったのですが、しっかりと仕留める力が僕にはありませんでした。

 

―― 9回表のタイムリーは初球を打ちましたが、あれはストレートですか?

萩尾 ストレートです。あの打席では球種を張らずに甘い球はコンパクトに振って、後ろにつないでいこうと思ってしっかりと返せたと思います。その前の打席とこの打席はコンパクトに振ることができたと思います。

 

―― 秋から打撃面の成長はいかがでしょうか?

萩尾 悪かったら、悪いなりに打撃面を修正して臨めるようになったことですね。秋までは悪いと、ずっと悪いままになってしまうことが多かったのですが、春になってようやく切り替えることができるようになりましたし、スイングも固まってきて、県大会では打率.429、1本塁打と活躍することはできたと思います。

 

―― 終盤のヒット2本もそういう切り替えがあったものなんですね。

萩尾 そうですね。あの時もスイング軌道をコンパクトにしてボールを捉えようと考えることもできましたし、そこは大きな成長点だったと思います。

 

―― 萩尾選手は打撃向上のためにプロ野球選手の打撃フォームは参考にしていますか?

萩尾 北海道日本ハムの横尾俊建選手です。横尾選手の打撃フォームは参考にしていて、参考にし始めてから飛距離は出てきました。横尾選手の打撃は木製バットの機能をうまく生かした打撃フォームなので、木製バットに切り替えたらもっと遠くへ打球を運ぶことができると思っています。

 

[page_break:夏へ向けての課題]

主将はとてもやりがいのある仕事

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萩尾匡也(文徳) 

―― 主将としての日々はいかがでしたか。

萩尾 平井監督はかなり厳しい方ですし、コーチの方々も自分のためを思って指導していただいていますので、自分も成長できた実感はありますし、やりがいがある仕事だと思っています。

―― そして2年秋からレフトからセンターへコンバートとなりました。

萩尾 センターは希望してコンバートしました。自分は将来、高いステージでも続けたいと思っていますので、レフトだとなかなか評価されにくいポジションになるので、センターを守ることで自分の守備を見てもらえればと思っています。

―― 実際にセンターを守ってみていかがでしょうか?

萩尾 外野の中心なので、ライト、レフトにも指示を出さなければならないため、大変なところではあります。しかし、それもだいぶ慣れてきましたし、守備も秋と比べると上達したと思います。送球は低い送球を投げることを意識しています。

―― 現在、萩尾選手は高校通算36本塁打を打っていますが、目標は50本に達したい思いはありますか。

萩尾 そうですね。その数字には達したいと思いますし、限界を作らず、一打席一打席を大事に確実に打てる打者になっていきたいと思います。

 

―― 今年の熊本は秀岳館熊本工九州学院などそライバルが多いですが、どんな戦いを見せていきたいと思いますか?

萩尾 今年こそ絶対に甲子園に行きたいと思っています。そのためにどの打順からでも点を奪える打線になっていきたいです。
 夏は県内を圧倒できる実力を持ったチームになって、甲子園にいき、全国レベルのチームに勝てるチームになっていきたいとおもいます。

 

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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