第678回 甲斐野 央(東洋大)最速154km/hを誇る右腕のこだわり2018年04月15日

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【目次】
[1]速球を投げるための体作り
[2]自身で語る投球フォームについて
[2]リリーフに対する思い

リリーフに対する思い


腕組みをする甲斐野 央投手(東洋大)

 こうしてストレートの質を上げてきた甲斐野投手。ただ、「いくら154km/hと言っても、ストレートだけでは打たれてしまうんですよね。この春もロッテ二軍と練習試合をさせていただいたのですが、福浦(和也)さんに簡単に真っ直ぐを打たれてしまったので、変化球とのコンビネーションは大切だと思います」とストレート頼りにはならない投球を目指している。

 甲斐野投手は動画を見て、研究する時間も長いという。「自分が投げた試合は必ずビデオを見返して、キャッチャーと『この場面は、このボールでも良かったね』と、会話を交わして反省をしています。
 マウンドでどんなに冷静でいたつもりでも、自分では気付かなくて、キャッチャーやベンチが気付いていることもあるので、客観的な意見を聞いて引き出しを増やし、次に同じようなシチュエーションになった時に活かせるようにしています。もちろん、プロの選手の動画もよく見ていますし、ピッチャーだけじゃなくてバッターの動画や打撃理論を語っている番組なども見て、参考にしています」
 また、現在はリリーフ役を務めている甲斐野投手だが、「先発して完投するのが理想だと思いますし、どこを任されてもやれるという自信はありますが、高橋(昭雄)前監督から『実力がないから、後ろをやらせているわけではない』と言ってもらいましたし、リリーフは全試合に関われるじゃないですか。チームが勝つためなら『よし、やってやる』という気持ちになるので、性格的にもリリーフは向いていると思います」。

 そこで、今冬のオフシーズンのテーマにしたのは「春のリーグ戦を投げきる体を作ること」だった。「肩、ヒジ、腰、下半身と、投げるたびに体が張っていては連投ができないので、毎日、ブルペンに入って週2日は投げ込み。キャンプでは毎日、100球以上は投げていました。この春のオープン戦では1イニングですが3連投を試しましたが、これまでと違って体の張りもなく状態も良いので効果があったのだと思います。もちろん、投げた後はアイシングをして風呂上がりには柔軟体操とケアもしっかりやっています。ケガが一番ダメですからね。高校時代はケガをしても大丈夫と思っていたのですが、無理をすると取り返しがつかなくなることもありますし、ケガはある程度、予防できるものだと思いますから」

 今年の目標はグランドスラム(リーグ戦の春、秋と大学選手権、明治神宮大会の4冠)という甲斐野投手。「難しいことは分かっていますが、目標として掲げたからにはチーム一丸となって勝利のために戦っていきたい。そして、個人としては防御率0.00を目指します。それぐらいの気持ちじゃないと勝てませんからね」。昨年はリーグ戦を連覇したものの日本一に届かなかった東洋大を頂点へ導けるか。大型右腕の新たな挑戦が始まろうとしている。

文=大平 明


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プロフィール

中川 圭太
甲斐野 央 (かいの・ひろし)
  • ポジション:投手
  • 身長:185センチ75キロ
  • タイプ:右投左打
  • 東洋大姫路-東洋大学
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