クリーブランド・インディアンス フランシスコ・リンドーア選手Vol.3「夢を実現できるくらいになれば野球が楽しくなる」
メジャーリーグのクリーブランド・インディアンスのショートストップとして活躍し、プエルトリコ代表として出場した2017ワールドベースボールクラシックでは、チームを準優勝に導いたフランシスコ・リンドーア選手。
そんな彼の幼少期の話からMLBで活躍する現在の話を語ってくれた1回目、守備や打撃に対する取り組みを話してくれた2回目に続き、今回は日本の野球や、今季からMLBに挑戦する大谷 翔平選手についてのお話を聞けました。
ライナーで強い打球を打つ意識を
フランシスコ・リンドーア選手
――日本球界ではゴロを打て、フライを打ちあげるなと言われるのですが、打撃強化にはゴロやフライにとらわれないほうがよいのでしょうか?
リンドーア:日本のその指導法でもいいと思います。私個人的にはフライを打つ、ゴロを打つより大事なのは、ライナーを打つことかなと思います。なぜかというとライナーの延長はHRになるからです。ゴロ打ちでヒットもいいと思います。
アルバート・プホルス選手やマイク・トラウト選手のようにパワーがある選手はフライを打ち上げれば飛びますが、自分くらいの力の選手だとフライを打ち上げると力がないので普通のフライで終わるでしょう。ゴロでヒットを打つことも大事ですが、ライナーで強い打球を打つ意識が大事だと思います。
――日本の高校野球はご存知ですか?
リンドーア:とてもレベルが高いことは知ってます。私が15歳のときに台湾で行われた国際大会で、高校ジャパンと対戦する機会もありました。私はアメリカ代表でプレーしましたが、アメリカに日本のチームが来た際にも対戦したことあるので、日本のレベルの高さは知っています。
国際大会に出るとき、特に日本やキューバと対戦するときは、他国と対戦するときよりも力を発揮しないと難しい試合になる感じがしました。日本の高校野球がどういうシステムでやってるかはわかりませんが、レベルが高いのは知っています。
――二刀流・大谷 翔平選手がロサンゼルス・エンゼルスへの移籍が決まりましたが、大谷選手についての印象をお願いします。
リンドーア:まず素晴らしい野球選手だと聞いています。会ったことはないけれど、投げられるし、打てる。近いうちに対戦すると思います。同じアメリカン・リーグなので。でも対戦したときは負けませんよ(笑)
二刀流はベーブ・ルースみたいで、こういうことがメジャーでできたらすごくかっこいいと思います。
[page_break:高校球児に向けて夢を叶えるためのメッセージ!]高校球児に向けて夢を叶えるためのメッセージ!
フランシスコ・リンドーア選手
――最後に、毎日練習を行っている高校球児へ、夢を叶えるためのメッセージをお願いします。
リンドーア:球児のみなさん、一生懸命毎日練習してください。そしてコーチに任せてコーチの言うことや、親の言うことをよく聞いて。自分のことをマイナスに言う人のことは聞かずにがんばってください。見てのとおり私は体が大きくないですし、MLBではまだまだな選手です。それでも夢を持って、そして追いかけ支援してくれる人もいます。夢を現実にできるくらいになればもっと野球が楽しくなります。家族を救うことができます。
全3回に渡ってお送りしたリンドーア選手インタビュー。家族想いで、野球に真摯に取り組む姿勢が伝わってきます。あと一歩のところで2年連続のリーグ優勝を逃した昨季の悔しさを胸に、今季は素晴らしい活躍を見せてくれることでしょう。リンドーア選手、ありがとうございました。
(文・林 龍也)
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