第631回 田中 法彦(菰野2年・投手)「心・技・体」備えた、世代NO1投手へ2018年01月02日

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【目次】
[1]兄2人と同じ菰野高校の道へ
[2]指揮官が太鼓判を押す「2つの成長」/「150キロ」の収穫と「県8強敗退」の課題
[3]「負けない投手」になるために

指揮官が太鼓判を押す「2つの成長」


田中法彦投手(菰野)

――菰野高校での公式戦登板は1年秋から。この時はどんなピッチングをしていましたか?
田中 この時から145キロを投げることができたのですが、さきほど監督さんもおっしゃていたように、腰も治りかけだったので、球数制限をかけられていました。
 だから、1年秋は2回戦の宇治山田商戦、準決勝の三重戦、決勝の海星戦の3試合に先発させて頂きましたが、まだ完投はしていませんでした。

――菰野は東海大会では初戦で至学館(愛知)に敗退。田中選手は3番・一塁手で先発も登板はありませんでした。その後は、春までどんなトレーニングをしましたか?
田中 食トレ、スクワットを中心としたトレーニングやウエイトトレーニングを行いました。一冬超えたら、140キロ後半まで出るようになっていました。

――球速が速くなった要因にもつながると思いますが、田中選手が技術的に意識していることはありますか?
田中リリースについては、打者の近くまでギリギリで離すことを意識しています。キャッチボールから「どうすれば回転数が高いボールを投げるのか」を考えながら投げています。
 そういう意識でやってきたからこそ、指にかかった速球をどう投げるかは自分自身、つかんでいますので、速いボールを投げることができると思います。

――2年夏の三重大会は自己最速148キロを出すも準決勝で甲子園に出場した津田学園で敗退。振り返ってどうでしたか?
田中(最速148キロを出した)準々決勝(いなべ総合学園戦)までよく投げることができましたが、準決勝まで期間がなく、疲れが取れず試合を迎えてしまいました。
 でも相手も条件は同じですし、そこで調整がうまくできなかった自分の甘さが出た試合でした。

「150キロ」の収穫と「県8強敗退」の課題


津田学園戦で先発する田中法彦投手(菰野)

――では、そこを踏まえて新チームではどういうトレーニングをしていましたか?
田中メディシンボールを使ったトレーニングや体幹トレーニングなどひたすら体力強化を行っていました。ピッチングの意識も変わってきました。

戸田監督 ここは指導者からの目線ですが、田中の意識はだいぶ変わってきました。
 2年夏までは知り合いの野球関係者から「アップが甘い」と苦言を呈する声もありましたし、投球面も不用意に甘いボールを投げて打たれてしまうことも多かった。しかし、夏は自分のせいで負けたことを自覚しはじめてからか、アップは真剣さが出てきましたし、そして、ピッチングは1球に込める思いはだいぶ変わりました。

――こうして2年秋に突入すると、初戦の三重県大会四日市地区予選2回戦・川越相手に最速150キロを出したそうですね。
田中 そうです。菰野のグラウンドで出しました。出たときは、あまり実感がなく、150キロ出たのは良かったと思います。

――続く四日市地区予選3回戦では海星を破り、さらに秋の三重県大会で2回戦で夏甲子園出場の津田学園と対戦しました。どんな思いでこの試合を投げましたか?
田中 もうやり返したい思いしかなかったです。調子は絶好調で、力で押すピッチングができましたし、ストレートの走り、変化球の切れもも本当に良かったです。

――津田学園戦は結果、最速150キロを再び出して7回無失点でコールド勝利。しかし準々決勝の三重戦では1対3で敗れてしまいました。
田中エラーが絡んだ失点はありましたが、それでも抑えるのが僕が求められている役割。三重高校さんはその後、東海大会準決勝まで勝ち進んだので「あそこで勝っていれば」と。本当に悔しい負けでした。

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プロフィール

田中 法彦
田中 法彦(たなか・のりひこ)
  • ポジション:投手
  • 身長:173センチ78キロ
  • タイプ:右投げ右打ち
  • 生年月日:2001年3月29日生まれ
  • 三重県三重郡川越町出身
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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