第626回 寺岡 寛治投手(石川ミリオンスターズー楽天)5年の沈黙経て、再び動いた「投手」の時計【前編】2017年12月09日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]手が届くも、一度は諦めた「NPB」への道
[2]元・南海ホークスエースの一言で投手復帰「二刀流」へ

元・南海ホークスエースの一言で投手復帰「二刀流」へ

寺岡 寛治投手(石川ミリオンスターズー楽天)

――かくして寺岡選手は2015年からは九州三菱自動車に進みます。

寺岡:午前中に野球をして、午後からは福重店で営業の仕事。有吉 (優樹・2016年千葉ロッテマリーンズ5位指名)さんとは同じ職場で働いていました。

――そんな寺岡選手が投手に戻ることになったのは、どんな経緯があったのですか?

寺岡:入社1年目の8月にこの年から投手コーチに就任されていた山内 孝徳さん(現:野球解説者)が外野手の練習を見ていた僕に言ったんです。「投手をやってみないか?」と。どうやら、山内さんは僕が東海大五高で投手をしていたことを知っていたみたいなんですが。
 そこで5年ぶりにブルペンで投げてみたら思ったよりコントロールがよく、今度は「2週間後のオープン戦で投げてみよう」となって。リリーフで投げたら150キロ。自己最速更新です(笑)。

――山内 孝徳さんといえば、かついて南海ホークスのエースとして通算100勝を上げられた方。では、山内さんの言葉がなければ今の寺岡「投手」はなかったのですね?

寺岡:自分としても「投手をやりたい」気持ちも残っていたところに、声をかけてもらったことがすごく嬉しかったんです。加えて今考えると、九州共立大時代に野手として身体を大きくし、筋力を付けるトレーニングをしていたのと、外野手として遠投125メートルも出せていた中でも、自分の力を制御して返球していたことがよかったんだと思います。

――ただ、九州三菱自動車での2年間は実は「二刀流」だったとか。

寺岡:イニング間のキャッチボールで作って、外野手からマウンドに上がったこともあります。当時は問題なくできていました。さすがに2年目の2016年は投手中心のトレーニングになりましたが。

(文・寺下 友徳

注目記事
東北楽天 指名者一覧

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

寺岡 寛治
寺岡 寛治(てらおか・かんじ)
  • ポジション:投手
  • 身長:180センチ89キロ
  • タイプ:右投げ右打ち
  • 生年月日:1992年12月3日生まれ
  • 福岡県糟屋郡粕屋町出身。町立粕谷西小2年時に内橋ジュニアスラッガーズで内野手としてソフトボールを始め、4年生からは投手。当時の遠投は62メートル。町立粕屋東中では3歳上の従兄弟の影響で粕屋ボーイズに入団。最速135キロの直球派として鳴らす。東海大五高(現:東海大福岡高)では2年秋の九州大会で最速149キロを出し、NPBスカウトの注目を浴びるが、3年春を前に右ひじを痛め最後の夏は登板なしに終わる。外野手として入学した九州共立大では1年時に疲労骨折が判明した右ひじを手術。復帰後、4年春には福岡六大学野球リーグ戦ベストナインを外野手として受賞した。九州三菱自動車でも当初は外野手も、入社1年目の2015年夏に投手兼任へ。兼任後2週間で自己最速となる150キロをマークし、翌年も外野手兼リリーバーを務め最速155キロをマークした。2017年はルートインBCリーグ・石川ミリオンスターズに特別合格で入団。セットアッパーとして43試合に登板・2勝1敗・59回3分の1を投げて被安打38・奪三振82・四死球28・防御率1.52の好成績を残し、10月26日の「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」では東北楽天ゴールデンイーグルスから7位指名。11月10日には契約金2000万円、年俸600万円、背番号「56」で契約合意に達した。最速155キロのストレートと、石川ミリオンスターズで磨きをかけたカットボールを中心とした強気の投球が持ち味。
  • 上記データは掲載時のものとなります。
【関連記事】
第28回 山川穂高が沖縄で怪物の片りんを見せていた時代、甲子園には菊池雄星がいた【高校野球ヒストリー】
第627回 寺岡 寛治投手(石川ミリオンスターズー楽天)「出会い」に感謝し、東北で羽ばたく豪腕へ【後編】 【2017年インタビュー】
第9回 三本松(香川)日下 広太監督、初の日本独立リーグ出身指揮官として聖地へ!【夏の大会特集2017】
第32回 高いレベルで新旧の勢力が入り乱れ、群雄割拠状態が続く(福岡県)【47都道府県 高校野球勢力図の変化】
第275回 【春季福岡県大会・展望】夏のシード権をかけて、各ブロックの有力校を紹介!【大会展望・総括コラム】
第154回 【第97回福岡大会展望】例年以上に激しい代表争い!有力の福工大城東・飯塚・九産大九州は準々決勝までで対戦【大会展望・総括コラム】
第256回 石川ミリオンスターズ 吉田 えり投手インタビュー【後編】「ナックルボーラーの険しさは高い山に登るに等しい」 【2015年インタビュー】
第255回 石川ミリオンスターズ 吉田 えり投手インタビュー【前編】「究極のナックルボーラーになるきっかけ」 【2015年インタビュー】
第167回 九州共立大 大瀬良 大地 投手 「大進化をもたらした大学4年間」 【2013年インタビュー】
九州共立大学八幡西 【高校別データ】
東海大五 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー