第623回 西浦 颯大(明徳義塾ーオリックス) 「原点に返り「00」から始めるプロ野球選手の道」2017年12月01日

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【目次】
[1]憧れだった「明徳義塾」で順風満帆スタートも
[2]「力以上」を知り、自分を見つめ直し、原点に立つ

 さる10月26日に行われた「プロ野球ドラフト会議 supported byリポビタンD」。今季パ・リーグ4位からの捲土重来を期すオリックス・バファローズが6位指名したのは、高知・明徳義塾高の西浦 颯大であった。

 中学時代から侍ジャパンU-15代表に名を連ね、高校時代も名門の主軸として常に高い期待を背負ってきた俊足強肩外野手。ただ、当の本人は高校時代を振り返り「不完全燃焼」と明言する。その真意とは?18歳の独白を聴いてほしい。

憧れだった「明徳義塾」で順風満帆スタートも



西浦 颯大(明徳義塾)

――今回は高校時代に特化して話を進めようと思います。まず、侍ジャパンU-15代表も経験して明徳義塾に入学した際に、自分としてはどんな3年間をイメージしていましたか?

西浦 颯大(以下、西浦)僕は3年先輩の岸 潤一郎さん(拓殖大~徳島インディゴソックス)に憧れ、早い時期から明徳義塾に進もうと思っていました。「明徳」のユニフォームは輝いて見えました。

 ですので、明徳義塾に来る前に父(文典さん)と話をしたのは「3年間のうちに1回は(自分が)甲子園でプレーできるようににする」でした。

――そんな中で2015年春にやってきた明徳義塾。最初の印象は?

西浦:「山」です(笑)。事前に「何もない」とは聞きながら「コンビニくらいはあるだろう」と思っていたら、本当に何もない。びっくりしました。1週間で帰ろうと思いました(笑)。

――(笑)。でも、そこで自分を支え、ここまでやってこれた要因は何ですか?

西浦:両親の支えもありますし、入学直後にB戦に連れて行ってもらった時に初試合初ホームランが打てたこと。そこで「次の試合からAチームに行け」と言われて、野球が楽しくなったことが大きかったです。高知大会前の島根遠征でも16打数14安打。1年生の時が自分でも一番よかったような気がします。

――西浦選手から発言が出たので、状態の上下についても話をしていきましょう。高校野球から離れて自分を俯瞰する機会もできた今、振り返ってで反省すべきことはありますか?

西浦:高校時代は冬練習で厳しさから逃げようとする意識も正直、ありました。もっと詰めるべきところはあったと思いますし、食事量も改善するべきだったです。

――その意味では、すぐにAチームに上がることがなくてもよかったかもしれない。

西浦:絶対にそう思います。練習をしていても周囲に言うのは僕と今井 (涼介・3年・遊撃手)くらい。静かなヤツが同級生に多かったので、僕自身が勘違いする部分もあったと思います。

 最終学年で言えば、チームとしても個人としてもマシンと投手との違いを理解した上で、打撃練習にも取り組まないといけなかったですし、不完全燃焼でした。方法論を探しているうちに高校野球が終わってしまった感じです。

――ちなみに高校引退後に取り組んでいることはありますか?

西浦:メイングラウンドでは新チームが練習しているので、サブグラウンドで身体を開かずティーを打つことや走ること。内野守備も練習しています。今が一番大事だと思っています。

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プロフィール

西浦 颯大
西浦 颯大(にしうら・はやと)
  • ポジション:外野手
  • 身長:178センチ68キロ
  • タイプ:右投げ左打ち
  • 生年月日:1999年5月21日生まれ
  • ■選手名鑑
    西浦 颯大
  •  熊本県八代市出身。市立鏡西部小3年時、小川キングリバーズで軟式野球を始め、6年時には「NPB12球団ジュニアトーナメントENEOS CUP2011」で三村 鷹人(明豊3年・遊撃手)、平元 銀次郎(広陵3年・投手)らと共に福岡ソフトバンクホークスジュニアでプレーしている。
     市立鏡中では熊本北リトルシニアに所属し、3年時には侍ジャパンU-15代表に選出され、メキシコで開催された「第2回 IBAF 15Uワールドカップ」増田 珠(長崎リトルシニア~横浜高~福岡ソフトバンクホークス3位指名)らと共に出場。「外国人との体格・パワーの違いを感じた」中でも、全試合3番・中堅手として31打数13安打8打点・1本塁打をマークした。
     明徳義塾高では1年春の四国大会で公式戦デビュー。1年夏は高知大会の20名に入りながら甲子園出場ベンチ入り18名から外れるも、1年秋からは主軸。2年春からは4季連続で甲子園に出場し通算8試合に出場。33打数12安打6打点。2年夏には3回戦・嘉手納(沖縄)戦でグラウンドスラムを放ち、チームの4強入りに大きく貢献した。
    10月26日の「プロ野球ドラフト会議 supported byリポビタンD」では、50メートル走5秒8、遠投110メートルの俊足・強肩を活かした外野守備に、スイングスピード148キロ、高校通算29本塁打の長打力も備える素質を買われ、オリックス・バファローズから6位指名。11月9日には契約金3000万円、年俸480万円(いずれも推定)、背番号「00」で仮契約を結んでいる。
     ちなみに趣味は海が近い熊本県八代市ならではの「釣り」。
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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