目次

[1]近畿大会の活躍をダイジェストで振り返る
[2]二刀流だからこそケアとトレーニングを大事にしている

 大阪桐蔭の優勝で幕が閉じた近畿大会。この大会からMVPを選ぶとすれば、間違いなく根尾 昂だろう。打者としては、13打数5安打4打点 5四死球。投手としては、準決勝の近江戦で、最速145キロのストレートとスライダーを軸に、16奪三振完封勝利。成績も文句なしだが、数字以上に1つ1つのパフォーマンスが強烈だった。

近畿大会の活躍をダイジェストで振り返る

 まず京都翔英戦から根尾のショータイムが始まった。7対0とリードした5回表、2ボールからの3球目。スライダーを逃さず、ライトスタンドへ飛び込む本塁打。打った瞬間、本塁打と分かる当たりだった。根尾はこの場面についてこう振り返る。根尾は「相手投手が変化球中心で、2球目までスライダー。完全に狙っていました。打った週間、ヘッドが走った感じだったので打つことができました」
 配球を読んでの本塁打。根尾の配球を読む能力はここにきてしっかりと磨かれていた。そして準決勝の近江戦。先発を言い渡されたのは、試合当日の朝。「エースの柿木 蓮が投げない日だからこそ、自分がしっかりと投げたいと心に誓ったこの試合。根尾は初回からエンジン全開のピッチング。常時140キロ前半のストレートを計時。今年は大阪桐蔭は140キロ台の速球を投げる投手が多くいるが、平均球速の高さという点では根尾が一番。2回表には145キロを計測。さらには130キロを超えることもある、常時120キロ後半のスライダー、カーブのコンビネーションで、近江打線から16奪三振を奪い、完封勝利。この試合のピッチングについて根尾は「ストレート、スライダーが非常に良かった」と本人も手ごたえ十分のピッチング。こうして決勝戦へ駒を進めた。

 智辯和歌山との決勝戦では第1打席は中前安打、第2打席は左前安打を放ち、好調をキープ。そして第3打席では、右腕・池田からの9球目だった。縦に落ちるスライダーを振り抜いた打球は、ライトスタンド最深部へ。決勝点となる大会第2号本塁打で試合を決着をつけた。「柿木が頑張っていたので、なんとしても先取点が欲しかった場面。あの打席では強くスイングすること。ストライクゾーンをしっかりと振った結果が本塁打へつながりました」と振り返った。