第605回 安田尚憲(履正社)のホームラン論「正解論はない。ただ強く振ることは大前提」【後編】2017年10月28日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]「ホームランを狙う」という感覚はない
[2]連続写真の形と意識はイコールとは限らない
[3]成長はたくさん悩んだ先にある!

 10月26日、ドラフト会議にて競合の末、千葉ロッテマリーンズからの1位指名が決まった履正社安田 尚憲選手。高校通算65本塁打を記録した超高校級スラッガーに「ホームラン」のインタビューテーマをぶつけるべく、大阪府茨木市に位置する履正社高校野球部グラウンドを訪ねると、188センチ95キロのボディを誇る、ビッグな17歳が柔らかい笑顔とともに出迎えてくれた。

「『ホームランを打とう!』という特集に掲載するインタビューなんですね。わかりました。今日はよろしくお願いします!」

 後編では、更なるバッティングのポイント、そして高校球児へのメッセージを語っていただきました。
安田尚憲(履正社)のホームラン論「振ってから回す」【前編】から読む

「ホームランを狙う」という感覚はない

安田尚憲(履正社)

――球界では「ホームランはヒットの延長」とおっしゃる方もいれば、「ホームランは狙って打つもの」「ホームランの打ちそこないがヒット」とおっしゃる方もいます。安田選手はどちら寄りの考え方ですか?

安田尚憲選手(以下、安田):ぼくの中で「ホームランを狙う」という感覚はないですね。ホームランを狙うというよりはとにかく自分のスイングをきちんおこなうことを強く意識する。「自分のスイングで、いいタイミングでいいポイントで打てれば、結果、ホームランになる」という感じです。

――「きちんとやることをやれば結果ホームランになるはず」という感覚。

安田:そうです。「ならばきちんすることだけを考えよう」という感じですね。

――安田選手にとって一番ボールが飛ぶベストのポイントはどこですか?

安田:ぼくの場合は「おへその延長線上」が一番距離が出るポイントですね。

――ボールの中心のやや下を叩いてボールにバックスピンをかける、といった意識は打席の中でありますか?

安田:試合ではないです。でも練習では「ボールの下にバットをもぐらせてバックスピンをかけてみよう」といったことを意識しながら打つことはありますね。練習ではたくさん考えます。

――練習ではいろんなことを試すけども試合ではそういった意識は入れない。考えない。

安田:そうです。もっといえば、「練習で試したことが試合で無意識の状態でもできるようになるくらいまで練習で必死に考える」という感じでしょうか。

――なるほど…。スイングする際の力の入れ加減についてもお聞きしたいのですが、100パーセントの力で全力で振ったほうがボールは飛ぶ感覚がありますか?

安田:ぼくは100パーセントの力で振ろうとすると、力みが生まれてしまうので、試合では意識的に力を落とし、7,8割の力で柔らかく振る事を意識しています。自分の場合はそのくらいまで力を落とすイメージの方がいい打球を生むことにつながる。そのかわり練習では120パーセントの力で振る事も多いです。練習でめいっぱい振る事で100の器をどんどん大きくしていければ、同じ7割の感覚で振ったとしても、以前よりも大きなパワーをボールに伝えることができるはずなので。

【次のページ】 連続写真の形と意識はイコールとは限らない

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

安田 尚憲
安田 尚憲(やすだ・ひさのり)
  • ポジション:三塁手
  • 身長:188センチ95キロ
  • タイプ:右投げ左打ち
  • ■選手名鑑
    安田 尚憲
  • 上記データは掲載時のものとなります。
【関連記事】
第268回 夏の代替大会が開催されることを願って…。全国のドラフト・注目野手リスト一覧【ドラフト特集コラム】
第267回 夏の代替大会が開催されることを願って…。全国のドラフト・注目投手リスト一覧【ドラフト特集コラム】
第266回 村上宗隆を獲得できていれば巨人の未来はどうなった?巨人のスコアラー・編成部に関わった三井康浩さんが2017年ドラフトを振り返る【ドラフト特集コラム】
第113回 待ってろNPB!指名漏れからリスタートを誓う17名の逸材たち【高校野球コラム】
第255回 徳丸、前川など西日本の新2年生野手はスラッガー、巧打者揃い!【後編】【ドラフト特集コラム】
第1072回 激戦区・大阪府予選がターニングポイントに 甲子園決勝では緊張より楽しかった 岩崎峻典(履正社)【後編】 【2019年インタビュー】
第1071回 夏の甲子園初優勝へと導いた岩崎峻典投手(履正社)が急成長した理由とは【前編】 【2019年インタビュー】
第1056回 投手復帰2年目で叩き出した「左腕150キロ」園田 龍矢(伯和ビクトリーズ・投手) 【2019年インタビュー】
第1059回 ボールの見極めをチームで徹底し、悔しい敗戦を糧に頂点までのぼりつめた 井上広大【後編】 【2019年インタビュー】
第1058回 井上広大(履正社)が最強の4番打者になるまで。奥川と対戦して自分の無力さを知った【前編】 【2019年インタビュー】
履正社vs大体大浪商【大阪府 2016年秋の大会 平成28年度 秋季近畿地区高校野球大会 大阪府予選】
履正社vs桜宮【大阪府 2016年夏の大会 第98回選手権大阪大会】
履正社vs智辯学園【2016年春の大会 平成28年度春季近畿地区高等学校野球大会】
履正社vs智辯和歌山【2016年春の大会 平成28年度春季近畿地区高等学校野球大会】
安田 尚憲(履正社) 【選手名鑑】
履正社 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー