第601回 笠松 悠哉(立教大)「三振か、ホームランかの割り切りで勝負したい」2017年10月26日

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【目次】
[1]甲子園ではメンタルの強さを学んだ
[2]トレーニングと投球術を専門的に学び、大学球界を代表する剛腕へ
[3]大学4年生でピッチングの奥深さを極め、隙なしのピッチングを展開

 今年の東京六大学で、ドラフト候補の1人として、注目されるのが笠松 悠哉だ。大阪桐蔭時代では甲子園通算3本塁打を打つ活躍を見せ、森 友哉(埼玉西武)とともに春夏連覇、4季連続の甲子園出場を経験。時からスラッガーとして活躍していた笠松は、大学2年秋には、4本塁打を打ち大ブレイク。現在は通算7本塁打を打ち、リーグ屈指の強打者へ成り上がった。春夏連覇を果たした大阪桐蔭ではどんな思いでプレーしていたのか?レベルの高い東京六大学野球でどんなことを意識して、プレーしてきたのか、ドラフト間近へ迫った思いをお伝えしたい。


大阪桐蔭の打撃スタイルは自分に合っていた

笠松 悠哉(立教大)

 生駒ボーイズ時代から体の成長とともに本塁打を打てる強打の三塁手として活躍。その時から親元を離れて野球をしたい思いだった。ただどの学校へ行くのかは中学3年までは無関心だった。中学3年では、大阪府の強豪校から誘われる存在となった笠松は大阪桐蔭入学を決意する。

 自ら望んだ寮生活ではあったが、最初は苦労した。
「グラウンドも、寮も山の中ですしどこにも行けないですし、それが当たり前になってくるとなんともなかったですけど、一般の人から見たらおかしいですよね。外に出れないので門限とかもなかったですし、消灯の時間(22時)をしっかり守ってとかスケジュールが詰め詰めでご飯食べてお風呂入って寝て朝が来てその繰り返し。最初はつらかったですけど、慣れていきますと違いましたね。今(立教大)と比べると、180度違う環境ですが、とにかくついていくだけでした」

 それでも笠松は1年秋に自慢の長打力を武器にレギュラーを獲得。笠松自身、ブンブン振るスタイルは大阪桐蔭のスタイルに合っていたと感じていた。
大阪桐蔭は、きちっとした野球スタイルがある中でも、打撃にはあまり形にはこだわらずにブンブン振れという感じの野球スタイルだったのでそれが自分にすごくマッチングしてたのかなと思います」

 2年春に選抜に出場した笠松。ただ貪欲に先輩についていくつもりだったと語るこの大会で、人々に印象を与える活躍を見せる。初戦の花巻東戦で大谷 翔平(現・北海道日本ハムファイターズ)から6回表、勝ち越しの二塁打を打つ。これが甲子園初安打初打点となる二塁打となった。

「大谷投手は素晴らしいピッチャーだということを試合前に大きく取り上げられてましたし、藤浪 晋太郎さん(現・阪神タイガース)と大谷選手の投げ合いみたいに取り上げられていたのでそこで勝ち越しタイムリーを打てたっていうのは凄く自信になりました」

 勢いをつかんだ2年生打者は水を得た魚のように躍動する。続く九州学院戦でも、笠松は逆転3ランを打つ。どっと沸いた一発に当の本人はふわふわした感覚だった。
「本当に入ったのかなってベースちゃんと踏めてるかなというくらいのふわふわした感じでしたし、ちゃんとベースを踏めたかなと思っていました」

 不安と緊張が入り混じった2年春の選抜にも慣れて、準決勝の健大高崎戦では、本塁打。初の選抜優勝に貢献。笠松は優勝に浮かれた様子はなく、より夏へ向けて気合が入った。ただついていくだけだったのが、出場するからには自覚をもってプレーしなければならないと気持ちが入った。苦しい大阪大会を勝ち抜き、夏の甲子園。夏の甲子園は、選抜とは別の雰囲気と感じながらも、初戦の木更津総合戦で本塁打を放った笠松は主力打者として活躍し、2年生ながら春夏連覇を経験する。

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プロフィール

笠松 悠哉
笠松 悠哉(かさまつ・ゆうや)
  • ポジション:三塁手
  • 身長:180センチ85キロ
  • タイプ:右投げ左打ち
  • 経歴:大阪桐蔭‐立教大
  •  
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