第593回 増田 珠(横浜)「日本一熱い表現者、目指す選手像は決まっている」2017年10月23日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]現在の野球観を築いたソフトボールの経験
[2]藤平尚真と目指した甲子園 / 4割じゃダメなんです
[3]ここまでの増田の活躍はどう表現するのか、それを考え抜いたことに尽きる

 今年の高校生を代表する野球選手・増田 珠横浜)。走攻守三拍子揃った総合力はもちろん、チームをひっぱっていくキャンプテンシーの高さ、大事な場面ほど力を発揮する勝負強さと、良い選手の条件をすべて揃えた選手だ。そんな増田のこれまでの歩み。これまで高パフォーマンスを発揮できる理由に迫っていく。


現在の野球観を築いたソフトボールの経験

増田 珠(横浜)

 増田 珠が小学校1年生からソフトボール。長崎県はソフトボールが盛んな地域であり、増田がソフトボールが始めたのは自然な流れだった。そこで培ったものは大きかった。稲佐青空Aに所属した増田はエースとして活躍。ここで地肩の強さを培った。そして、当時の指導者の野球観も増田の野球選手のスタイルに大きな影響を与えた。

「いわゆるせこさとかはソフトボールから学びました。監督が実業団までプレーしていた方で、小技、ギリギリのプレーを教えてもらいました。打って走って守るだけではない野球の面白さだったり細かさだったりを教えてもらえたのは、楽しかったですし、やりがいを感じました」

 増田のプレーを見ると意識の高さが節々と感じられるが、それはソフトボールの経験が培ったものだった。そして野球を本格的に始めたの中学1年生。長崎シニアに所属してからだった。ソフトボールから硬式野球に移行し、当然ながらギャップを感じた。

「違和感しかなかったです。投げる距離も走る距離も長くなったので。最初はボールが速く感じなかったですね」

 次第に硬式野球の感覚にも慣れていき、増田はセンターのポジションを獲得。1年秋には強肩が買われ、投手に転向。そして中学3年には投打で素晴らしい才能を発揮するようになる。投手としては140キロを計測。打っては安定した打率を残す好打者として九州地区を代表する外野手へ成長。

 九州のシニア関係者は増田の能力を評価し、侍ジャパンU-15代表の選考会のリーグ推薦選手として増田を推薦。セレクションの舞台でも存在感を示した増田は、第2回 IBAF 15Uワールドカップの日本代表に選出。初めて侍ジャパンのユニフォームを背負う。増田は4番として出場したが、7位に終わり、世界一とはならなかった。

 ここでの経験は大きかった。
「海外の選手たちのレベルの高さを改めて知ることが出来たことです。U-18の時も思ったんですけど15歳の時もアメリカが圧倒的だったのでそういう点ではすごくありがたい経験でした」

 そして卒業後は憧れとしていた横浜に入学。1年春から公式戦に出場するが、なかなか結果が出なかった。
「やっぱり高校野球は違うなと思い、やっていけるかなと不安はありました」

 それでも少しずつ持ち味を発揮し、1年夏には1番センターとしてレギュラ―を獲得。この夏、名将・渡辺元智監督が監督として最後の夏を迎えていた。増田は1年夏から早速、活躍。準々決勝の横浜隼人戦(試合記事)。増田は9回表に勝ち越し三塁打で勝利に貢献。

「その1本で自信がつきました。ああいう場面でしかも追い込まれてからのヒットだったのであれがあったからこそ今があります」
この一打で自信をつけた増田は準決勝の桐光学園戦(試合記事)でも、1点ビハインドの7回裏に同点本塁打。8試合で29打数11安打、打率.379と1年生としては素晴らしいデビューを飾った。

【次のページ】 藤平尚真と目指した甲子園

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

増田 珠
増田 珠(ますだ・しゅう)
  • ポジション:外野手
  • 身長:181センチ83キロ
  • タイプ:右投げ右打ち
  • 打席前で大きな声を出して、構えに入るルーティンは、小学校時代から取り組んでいた。U-18でもやるか、やらないか悩んでいたが、やることを決断。プロでは盛り上げ役となるような役割を担いたいと話す。
  •  
【関連記事】
第805回 近畿大会ナンバーワン左腕へ!辛苦を乗り越えた清水大成(履正社) 【2018年インタビュー】
第187回 2019年ドラフトガイドブック(投手編) 特A、Aクラス投手がひしめく豊作年!【ドラフト特集】
第800回 プロで生き残るために「吾道一貫」を胸に刻む 渡邉勇太朗(浦和学院)【後編】  【2018年インタビュー】
第796回 退部危機乗り越え 甲子園を強く見据える 渡邉勇太朗(浦和学院)【前編】 【2018年インタビュー】
第184回 初めてのシーズンが終了!清宮ら高卒組の1年目はどうだった?【ドラフト特集】
第183回 今年は内野手豊作年!ポジション別に指名候補を紹介!【高校生野手編】【ドラフト特集】
第783回 祖父譲りのプレッシャーの強さ!渡辺佳明(明治大)は厳しい環境でこそ輝く 【2018年インタビュー】
第800回 秋の関東も激戦!秋季関東大会2018 出場15校逸材ガイドブック!【大会展望・総括コラム】
第776回 全てをやりきったラストサマー!目指すは日本を代表する4番打者!野村佑希(花咲徳栄高) 【2018年インタビュー】
第790回 絶対的なエース・及川擁する横浜か?強力打線・東海大相模が制するのか?いざ激突!【大会展望・総括コラム】
横浜vs慶應義塾【神奈川県 2016年夏の大会 第98回選手権神奈川大会】
横浜vs日大高【神奈川県 2016年春の大会 神奈川県春季大会】
横浜vs桐光学園【神奈川県 2015年夏の大会 第97回選手権神奈川大会】
横浜vs光明相模原【神奈川県 2015年夏の大会 第97回選手権神奈川大会】
藤平 尚真(横浜) 【選手名鑑】
増田 珠(横浜) 【選手名鑑】
横浜商 【高校別データ】
横浜清陵 【高校別データ】
横浜 【高校別データ】
横浜商大高 【高校別データ】
横浜一商 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー