第590回 田中 瑛斗(柳ヶ浦)「全国未経験投手を変えた『出会い』と『走り込み』」2017年10月21日

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【目次】
[1]投手としての本格的練習は高校に入ってから
[2]143キロ…不整地走が球速と制球につながる
[3]ドラフト前のトレーニングの大切さ

143キロ…不整地走が球速と制球につながる

田中 瑛斗(柳ヶ浦)

 田中の名前が知れわたるようになったのは高2になってからだった。定岡から教わったのは、「走ることの大切さ」だった。プロ野球選手として実績のある定岡は、プロの厳しさを話したという。

定岡:走らないと投手としてやっていけない。プロ野球には化けものみたいな選手がたくさんいます。短距離、長距離を問わず走るメニューを多くしました。

 特に取り組んだのは、不整地走とポール間走だった。特に砂場で行った不整地走は効果てきめんだった。グラウンドの側には約30メートル幅の砂場がある。

定岡:地面の整っていない場所を走り込めば、下半身に力がつくし、投球するときに安定感も出てくる。

 当時の田中は決して練習好きではなかったという。結果を出すことで練習の大切さを痛感する出来事があった。高2・春の大分大会2回戦・藤蔭戦で初登板にして初完封を果たす。その時に球速も143キロを出すことができた。

田中:完封したことで自信を持てました。自分の中ではもっと行ける!と思うようになりました。練習でもボールにキレが出てきたことも分かるようになりました。力強いストレートも投げることができるようになりましたし、変化球も思ったところに投げられるようになりました。

 下半身の粘りが体に染みついたことで、田中の能力はランクアップしていた。

 2年夏の大会前に、スライディングで腰の筋肉を痛めたことで戦線離脱する。そこから体のことも真剣に考えるようになる。当時の体重は60キロ台前半。食は決して太くない。定岡監督からの助言もあって、ご飯とおかずの両方の量を増やす努力をした。

 高2秋の新チームでは、背番号1を付けるエースとなった。さらに投球へのこだわりも深めていく。ダルビッシュの投球を見て変化球を研究するなど、自分でこだわりを見つけた。

田中:監督からは、やらされる練習はなかったと思います。メニューも自分たちで考えて、練習するようになりました。

 質にこだわった。数をこなすだけの20本ダッシュよりも、集中した10本ダッシュのように。練習内容から自分で考えるようになると、野球も次第に楽しくなっていった。

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プロフィール

宮本 丈
田中 瑛斗(たなか・えいと)
  • ポジション:投手
  • 身長:184センチ70キロ
  • タイプ:右投げ右打ち
  • ■選手名鑑
    田中 瑛斗
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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