第568回 古賀悠斗(福岡大大濠) 「捕手転向1年で、誰もが信頼する捕手に」2017年09月04日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]古賀の成長は丁寧な取り組みがあってこそ
[2]リードだけではなく、二塁送球も驚愕のタイムを計測

 9月3日、第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ3日目。アメリカに敗れた日本。この日、キューバ戦は勝利しないとスーパーラウンド進出の条件は厳しくなる。そこで日本首脳陣はオーダーのてこ入れを大きく行った。そこで先発マスクをかぶったのは、古賀 悠斗福岡大大濠)である。3投手をリードし、2試合で18得点と勢いに乗るキューバ打線を2失点に抑える好リードを見せた。

古賀の成長は丁寧な取り組みがあってこそ

ヒットを打った古賀悠斗(福岡大大濠)

 知らない方に古賀の捕手歴をお伝えすると、古賀は捕手転向わずか1年のキャッチャーである。しかも人生初のキャッチャー。それが日本代表に選ばれ、強豪・キューバを破る原動力となった。

 それができたのは、古賀の丁寧な取り組みによって進出できたといっても過言ではない。すぐに実戦練習に入らず、基礎練習を一から取り組んでキャッチング、スローイングを磨き、リードの基本も1年上の捕手・松本 敦輝(現・駒沢大)から教わり、成功・失敗を重ねながら選抜ベスト8に導く捕手となった。福岡大大濠を率いる八木啓伸監督が今年2月、古賀が足らないものを「実戦経験」と語っていたが、古賀のここまでの成長を見ると、1つの実戦経験を確実にものにできるキャッチャーといえる。それはかなり重要な素質である。

 さて話をワールドカップに戻すと、現在、日本は1勝1敗。勝つことでスーパーラウンド進出へ大きくつながるだけではなく、まずオープニングラウンドの成績は決勝進出にもかかわるだけにキューバ戦は落とせない試合だった。重要な試合の中、リードする古賀は冷静だった。

 常時140キロ前後、スライダー、フォーク、カーブと精度が高い山下 輝木更津総合)についてはこうリードした。
「キューバ打線に合わせるといいますか、キューバは変化球が弱いので、山下の持ち味である真っすぐ、ツーシーム。それをうまくコンビネーションにした組み立てで勝負をしました。良かったのはツーシームとスライダーですね」
振り返れば、1回裏、一死二、三塁のピンチの場面で、キューバの4番A.ファドラガをフォークのような落ち方をするツーシームで空振り三振。後続打者を抑えると、その後、山下をストレート、ツーシーム、スライダーのコンビネーションで、6回途中まで1失点に抑える好投を見せた。また古賀はリードするだけではなく、そして捕手としての気配りを忘れなかった。ポイントごとに投手に声をかけていって、支えていた。

【次のページ】 リードだけではなく、二塁送球も驚愕のタイムを計測

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

川端健斗(秀岳館)
古賀 悠斗(こが・ゆうと)
  • ポジション:捕手
  • タイプ:右投右打
  • ■選手名鑑
    古賀 悠斗
  • 上記データは掲載時のものとなります。
【関連記事】
第947回 群雄割拠だった福岡大会を総括!それでもやっぱり筑陽学園は強かった【大会展望・総括コラム】
第200回 この春、急浮上!夏にブレイクに期待がかかる2年生の逸材たち【ドラフト特集コラム】
第207回 ラストサマーで飛躍を誓う逸材野手たち 夏に急浮上する野手を見逃すな!【ドラフト特集コラム】
第941回 福岡県は実力校多数!どこが勝ち抜けるか?!【大会展望・総括コラム】
第898回 九州大会総括 全国クラスの投手陣、高校通算42本塁打のスラッガー...。今年の福岡大大濠はゲキアツ!【大会展望・総括コラム】
第707回 古賀悠斗(福岡大大濠―中央大)後編「甲子園、侍ジャパンの経験は大きな財産となった」 【2018年インタビュー】
第703回 古賀悠斗(福岡大大濠ー中央大)前編「打撃では無欲、守備では貪欲に」 【2018年インタビュー】
第580回 磯村峻平(中京大中京)「世界大会の好投でつかんだ自信」 【2017年インタビュー】
第578回 増田珠(横浜)「次はトップチームで侍ジャパンのユニフォームに袖を通すことができる選手に」 【2017年インタビュー】
第577回 清宮幸太郎(早稲田実業)「次のカナダ戦は高校最後の真剣勝負!力を出し尽くしたい」 【2017年インタビュー】
古賀 悠斗(福岡大大濠) 【選手名鑑】
福岡大大濠 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー