目次

[1]幾度の中断にも動じずに投げることができた
[2]川端のピッチングは他の投手陣にも大きなヒントを与えた


 9月2日、第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ2日目。日本代表はアメリカ代表と対戦。試合は0対4で完封負けに終わったが、その強力なアメリカ打線相手に渡り合うピッチングを見せたのが川端 健斗秀岳館)である。5.2回を投げて4失点を喫したが、15奪三振。世代屈指の左腕の実力を思う存分発揮した。

幾度の中断にも動じずに投げることができた

川端健斗(秀岳館)

 日本は雨の影響で、三度も試合開始時間が変更となった。

17:00→16:00→17:30→18:30

 思わずうんざりするような時間変更だろう。しかもこの試合、1時間半に近くに及ぶ中断もあった。その中、動じずに投げられる男がいた。それが川端 健斗秀岳館)だ。甲子園4度の甲子園出場。最速148キロとキレ味鋭いスライダー、カーブ、チェンジアップを武器に、甲子園11試合で防御率1.48と優秀な成績を残した世代屈指の速球派左腕へ成長した男は、こういう状況化でも、「自分の中では体の準備、気持ちの準備ができていた」

 平常心で強打のアメリカ打線に立ち向かった。初回、先頭打者に安打を打たれながらも三振ゲッツーで二死にすると、この回ストレートで2三振を奪う。

 川端とすれば、どちらの球種を軸に置くのか、初回は手探りだった。だが、アメリカの打者たちのストレートに対する反応を見て、変化球で攻めることを頭に置きながらもストレートで押すことを決めた。
「アメリカの打者を見ると振り遅れのファール、初回のヒットも逆方向へのヒットでしたので、高めのストレートも振ってくれたので、いけると思っていたんですけどね...」と川端が悔やんだのは2回表。4番ケレニックに二塁打を打たれ、一死三塁から6番カサスに2ストライクからの3球目、高めの142キロのストレートを打たれ、先制の2ランを浴びてしまう。

 「3球目は外しにいった高めのストレートが甘く入り、持っていかれました...。1球の重みを感じた場面です」と唇をかんだ。次の打者を四球に出してあと、突如の豪雨で、1時間半に及ぶ中断。投手としては難しい進み方だが、川端はこの長い中断でも集中力を切らさず、自分のピッチングに集中することだけを考えた。
「雨の中断の後に、打たれてしまうのは、よくある話なので、肝に銘じて気持ちを切らさず、全力で投げられるように心がけました」

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