第545回 佐野涼弥(浦和学院)「関東大会優勝を呼び込んだ必殺の縦スライダー」2017年05月28日

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佐野涼弥(浦和学院)

【目次】
[1]対戦した打者の誰も打ちにくいと語る縦スライダー
[2]4年ぶりの夏の甲子園へさらなる進化を

 2年ぶり6度目の関東大会優勝を決めた浦和学院。その原動力となったのが2年生左腕の佐野涼弥だ。1年春からベンチ入りした佐野はこの1年でチームに欠かせない投手へ成長した。今回の関東大会では、4試合に登板。11.1回を投げ、17奪三振、防御率0.00と圧巻のピッチングを見せた。ミスターゼロの称号に相応しい佐野 涼弥の軌跡を振り返る。

対戦した打者の誰も打ちにくいと語る縦スライダー

 浦和学院の関東大会優勝の軌跡を振り返ると、佐野の快投から始まった。4月27日の聖望学園戦。4対1と3点ビハインドの場面で、6回裏から登板した佐野は、無失点に抑える快投を見せて、チームの逆転勝ちを呼び込んだ。以降も好投を続けた佐野は県大会優勝に貢献。関東大会ではいきなり横浜と対戦。佐野は6回表から登板し、7回表に一死満塁のピンチを招いた。だが強気の攻めで、万波 中正角田 康生の強打者2人を抑えて、4回無失点のピッチング。準々決勝の前橋育英戦では、5回表、二死一、二塁の場面で登板。前橋育英の好打者・丸山 和郁を投手ゴロに抑え、4.1回を無失点に抑えると、そして準決勝の日大三戦でも2回無失点。リリーフとして待機し、切り札的な活躍を見せてきた。

 その佐野を支えるのが縦スライダーだ。この縦スライダーは高校から習得し、先輩投手から握りを教わり、それを自分なりにマスターをしていった。心がけているのはストレートと同じ腕の振りで投げること。力強く腕を振ることによって、落差抜群の縦スライダーが実現。対戦した打者は「曲がりはじめが遅いので、打ちにくい」ともいう。さらに球速は常時120キロ~125キロ。速度のあるスライダーなので、判別がつきにくいのだ。

 縦スライダーの精度が勝ち上がるにつれて冴えわたり、佐野は「自分の生命線の縦スライダーの制球が安定してきたので、自分自身、落ち着いて投げることができましたね」と精神的に落ち着くことができた。そして横浜前橋育英日大三と全国レベルを抑える中で、自信を身に付けていった佐野を止められるチームはこの関東大会ではどこにもなかった。

【次のページ】 :4年ぶりの夏の甲子園へさらなる進化を

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プロフィール

さの りょうや
佐野涼弥(さの りょうや)
  • ポジション:投手
  • タイプ:左投左打
  • 身長体重:178センチ78キロ
  • ■選手名鑑
    佐野 涼弥
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