目次

[1]「腕が勝手に振れる」位置をキャッチボールで探す
[2]千賀 滉大投手が伝授する「投手のキャッチボールポイント」

 WBC2次ラウンドのオランダ戦や、好投に至った要因であるストレートと変化球との腕振りを変えない「意識」について、千賀投手が自らの言葉で語った前回に続き、第2回では高校球児へ向け、ストレートと変化球で腕振りを変えない「練習方法」を伝授します!

福岡ソフトバンクホークス・千賀 滉大投手「世界のSENGA」を支える「腕振りの統一性」【Vol.1】から読む

「腕が勝手に振れる」位置をキャッチボールで探す

千賀 滉大投手(福岡ソフトバンクホークス)

――前編で千賀投手にはストレートと変化球を同じ腕振りで行う大切さと、力の配分について話して頂きましたが、これを実際に身に付けるポイントはありますか?

千賀 滉大投手(以下、千賀):「腕が勝手に振れる」ポイントを探すことですね。腕を「振る」ではないんです。腕を「振れる」です。僕もプロに入ってこの「腕を振れる」位置を探したことでスムーズに腕が振れていると思います。

 自分で腕を振ることは誰でもできますが、「腕が勝手に振れる」フォームを考えることは難しい。高校球児の皆さんが2年半で身に付けるのはなかなか難しいですが、その位置を探し続けてほしいですね。

――ちなみに千賀投手は「腕の振れる位置」をどれくらいかけて見つけたのですか?

千賀:今でも繰り返し探し続けています。完璧はありません。一日一日、体調は違うと思いますから。

 たとえば昨日(5月9日・8回1失点13奪三振で5勝目)はいいピッチングができましたが、「一週間後に同じことができるか?」と聞かれた場合、一週間後の身体は絶対にその時と違うわけです。身体のハリも筋肉のハリも違うので、同じ動きはできない。常に試行錯誤しながら「今日はこうだった。昨日はこうだった」というのを確認していくことが大事だと思います。

――そうやって「腕が振れる位置を確認する」ために、千賀投手はどのような方法を取っていますか?

千賀:基本はキャッチボールです。キャッチボールで常に「腕が振れる位置を探す」意識を持って投げています。マウンドで傾斜がついても、そこを意識さえしていれば自分でどうにか工夫できますので。まずはキャッチボールをきちんと行うことだと思います。