第535回 東京ガス 山内佑規捕手「勝てる捕手が一番いい捕手」【後編】2017年05月11日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]「勝てる捕手」になるために求められることとは
[2]好投手にはいかに持っているものを出してもらうか
[3]試合では点差に関わらず常に淡々と振る舞う

 昨年、アマチュア野球の最高峰・社会人で、ベストナイン捕手に輝いた東京ガスの山内佑規捕手。高校(桐蔭学園)から社会人まで、常に強豪でプレーしてきた「マスクマン」は、小学校から社会人まで、その全てで主将という、生粋のリーダーだ。

 ただ、明治大では下積みを経験し、東京ガスでもレギュラーになったのは入社3年目。山内選手は″苦労人″でもある。いかに社会人・ベストナイン捕手にたどり着いたのか―。山内選手にそれまでの歩みをうかがいながら、「勝てる捕手」になるための条件などについて教えていただきました。

 後編では「勝てる捕手」になるための条件、配球に対する考え方、そして捕手としての信念に迫ります。

【前編】「下積み生活を乗り越えて掴んだ正捕手の道」から読む

「勝てる捕手」になるために求められることとは

山内佑規捕手(東京ガス)

 明治大3年秋に神宮大会4強に、昨年は都市対抗4強に貢献した山内選手はこう言う。
「僕は「勝てる捕手」が一番いい捕手だと思います。そして「勝てる捕手」が試合に出れると思っています」

 ワンバウンドが止められないようでは「勝てる捕手」にはなれない。前述の通り、山内選手がワンバウンド捕球の練習を日課にしているのは「勝てる捕手」になるためでもある。

「勝てる捕手」になるには、他にも様々な要素があるが、山内選手はキャッチングも重要視している。ただ「ボールをストライクに見せよう、というのはあまり考えていない」という。
「そればかり、つまり、きれいに捕ることに固執しているとキャッチングも固くなりますからね。そうではなく、しっかり丁寧に捕球するように心がけています。きちんとつかむ。別の表現をするなら、ボールをポケットに入れて支える、という感じでしょうか」

 イメージ通りの捕球をするための「相棒」は、手に馴染んだミットだ。現在、山内選手が試合で使用しているミットは3年目。新品は1年かけてじっくり″信頼できる「相棒」″にしていくそうだ。加えて送球も、山内選手は「勝てる捕手」になるための大きな要素としている。自主練習では「5mくらいの距離で、フットワークを付けながらのネットスローをよくやっています」

 こうした守りに関することをクリアしなければ「勝てる捕手」になれない一方で、「勝てる捕手」になるにはバッティングも求められる。
「ベストは″守れて打てる捕手″でしょう。今の野球では、捕手も打てないと、というところもありますし…僕が昨年、社会人のベストナインになれたのも、率を残せたことを評価してもらったのだと思います」

【次のページ】 好投手にはいかに持っているものを出してもらうか

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

山内 佑規
山内 佑規(やまうち・ゆうき)
  • 東京ガス
  • 経歴:桐蔭学園-明治大ー東京ガス
  • ポジション:捕手
  • タイプ:右投げ右打ち
  • 身長体重:172センチ79キロ
  • 生年月日:1988年9月9日
  • 上記データは掲載時のものとなります。
【関連記事】
第782回 奥川、武岡、西原…平成最後の神宮大会で躍動した逸材たち【大会展望・総括コラム】
第781回 平成最後の神宮大会を総括 出場10チームの収穫と課題とは【大会展望・総括コラム】
第829回 神宮で大きな宿題をもらった森敬斗(桐蔭学園)課題を乗り越え、甲子園でもスーパー森を 【2018年インタビュー】
第777回 平成最後の神宮大会を沸かせる逸材たち【大会展望・総括コラム】
第3回 桐蔭学園高等学校(神奈川・関東地区代表)「神奈川2位から関東大会制覇!強い桐蔭学園を全国に見せつられるか?」【第49回明治神宮野球大会 チーム紹介】
第188回 2019年度ドラフトガイドブック野手編「石川、黒川など甲子園組が世代をけん引する!」【ドラフト特集】
第775回 センスと思考力を併せ持つ社会人No.1スラッガー・笹川晃平(東京ガス) 【2018年インタビュー】
第709回 茂木栄五郎 理想のバッティングは『フライとライナーの中間』【後編】 【2018年インタビュー】
第705回 茂木栄五郎「長打をより多く打つ。それが自分の生きる道だった」【前編】 【2018年インタビュー】
第690回 笹川 晃平(東京ガス)社会人代表の4番が語る打撃論 「体の使い方を理解しよう」 【2018年インタビュー】
桐蔭学園 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー