目次

[1]レベルアップしている高校生内野手
[2]今シーズンに向けて企んでいる変化とは

 昨年、ゴールデングラブ賞を受賞した藤田一也選手。天然芝化した本拠地にどう対応をしていったのか、解説していただき、高校生へ向けてポジショニングの概念も分かりやすく教えていただいた。後編では、現在の高校生内野手の印象について聞いてみた。

■前編「天然芝だからこそ自分の守備技術を見直すことができた」を読む

レベルアップしている高校生内野手

藤田一也選手(東北楽天)

――藤田選手は高校生のプレーを見る機会はありますか?

藤田:時間があればテレビで甲子園大会を見ますし、動画サイトで甲子園大会での守備の好プレー集なんかを見たりもします。自分が高校生のころと比べると全体的にレベルが上がっていてびっくりさせられますよ。

――レベルの向上を感じますか?

藤田:感じます。いい意味で基本にとらわれてない選手が増えたように思います。ぼくが高校生の頃はどんなゴロに対しても、正面に回り込んで両手で捕球しようとする型にはまったプレーをする選手ばかりだった気がするんです。

 そのこと自体は悪いことではないのですが、今の選手は基本の型を押さえつつ、アウトにする上で確率が上がると判断したら、なんのためらいものなく、自信をもって、逆シングル捕球やジャンピングスローといったプレーを選択、実行しているように感じます。高校野球も随分と変わったなぁと思わされますね。

――なるほど。

藤田:プロでずっとやってると土のグラウンドでプレーをする機会が少なくなるので、高校球児のほうが甲子園のような土のグラウンドに慣れてるんですよ。自分が甲子園のグラウンドに立っている高校球児だと想像しながらテレビ中継を見ることもあるのですが、あんな大胆なプレーがよく土の上でできるなと感心させられることがよくあります。

――そうだったんですか。

藤田:プロの使用球場は大半が人工芝球場なので、回り込んで正面で捕球するよりも逆シングルで捕球した方がアウトにできる場面が多いんです。そんなプロのプレーの影響を受けている球児が増えているのかもしれませんが、ぼくは高校野球を見て、勉強させてもらっています。これはリップサービスじゃなく、心からの本音です。