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- 広島東洋カープ 赤松 真人選手(平安出身)「教えて赤松 真人選手!『まずは外野守備に興味を持とう!』」【前編】
第502回 広島東洋カープ 赤松 真人選手(平安出身)「教えて赤松 真人選手!『まずは外野守備に興味を持とう!』」【前編】2017年02月20日

【目次】
[1]守備に興味を持つことが上達への第一歩
[2]構える際に外野手が実行すべき2つのポイント / 頭がぶれればボールもぶれる
[3]必要なのは最初の3歩で目を切る勇気
構える際に外野手が実行すべき2つのポイント

赤松 真人選手(広島東洋カープ)
Q. 外野手の構え方に関してアドバイスをお願いします。
赤松:ぼくはどちらかの足を絶対に前にずらして構えるべきだと思っています。
――両足を揃えて構えない方がいいということですか?
赤松:両足は揃えちゃだめです。片方の足を前に出し、前後に左右の足をずらした形でた形でインパクトシーンを迎えるべきです。
――その理由は?
赤松:両足が揃っていると、前後の打球への対応が遅くなってしまうんです。
――前に出す足はどちらでもいいのですか?
赤松:どちらでもいいのですが、横への動きに得手不得手があるのなら、その要素に応じて決めればいいと思います。ぼくはどちらかというと左方向への動きが苦手なので、左方向へスタートを切りやすいように右足を前にした状態でインパクトシーンを迎えるようにしています。あとは動いた状態でインパクトシーンを迎えることですかね。人間は止まっている状態からいきなり動く「静から動」よりも、動いた状態から次の動きに移る「動から動」の方が体が固まることなく、スムースに動けるので。
――なるほど。
赤松:ぼくはインパクトシーンを迎えたい場所の数歩後ろからスタートし、ピッチャーの動きに合わせて前にいきながら、右足が前にある状態でボールがバットに当たる瞬間を迎えるようにしています。目線の高さには個人差があっていいと思いますが、「動から動」と「足を前後にずらす」の2点は外野手の構えに関しては絶対に実行すべきポイントだと思っています。
頭がぶれればボールもぶれる
――次の質問、いきます。
Q. 球際に強くなるコツを教えてください。
赤松:ぼくは球際に弱い選手はボールを追っているときにボールが揺れて見える選手だと思っているんです。ボールが揺れて見えるから、どうしても捕球シーンの精度が落ちてしまう。
――ボールが揺れている高校球児は案外多い気がします。
赤松:結局、ボールが揺れて見えるということは、軸がぶれた、頭が動いた状態で走ってるんですよね。「ボールがぶれて見える!」っていうけど、ボールは揺れてなんかいない。単に自分自身がぶれているんですよ。そこにまず気づくこと。目線を最後までぶらさずに追えれば、自ずと球際力はアップします。
――言われてみれば納得です。頭をぶらさずにボールを追うためのポイントはどこにありますか?
赤松:結局、体幹がしっかりしていれば軸がぶれないので、頭も動かさずに走れる。陸上の短距離選手をみてると走る際に頭が動かないですよね?
――たしかにそうですね。となると、体幹トレーニングが球際力向上の鍵?
赤松:もちろん体幹は強いに越したことはないと思います。でも走る際に身体の軸をぶらさないことを意識し続けることで、頭の動かない走り方のコツを身につけることも十分可能です。ぜひ日々の練習の中で意識して取り組んでみてください。

- 赤松 真人(あかまつ・まさと)
- 広島東洋カープ
- 経歴:平安-立命館大-阪神タイガース-広島東洋カープ
- ポジション:外野手
- タイプ:右投げ右打ち
- 身長体重:182センチ75キロ
- 生年月日:1982年9月6日
- 上記データは掲載時のものとなります。