第498回 小野 泰己投手(折尾愛真-富士大)「『一歩ずつ』を大事に、聖地・甲子園で花開かせる」【後編】2017年02月04日

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【目次】
[1]奮闘の末つかんだ「バースデー勝利」
[2]「技術の三要素」をそろえ、無双のラストシーズンへ
[3]「一歩ずつ」をこれからも、聖地・甲子園で花開かせる

 一歩ずつ積み上げた成長の軌跡を追った前編に続き、後編では富士大学4年時の話を中心に、聖地・甲子園マウンドでの躍動へ向けての意気込みを語ってもらった。

奮闘の末つかんだ「バースデー勝利」

小野 泰己選手(富士大学)

 富士大学4年生、いよいよ勝負の年。
「多和田(真三郎)さん(2015年・埼玉西武ライオンズ1位指名)が抜けて投手力が落ちたと言われないように、今まで以上に走り込みや投げ込みに力を入れていきました」
小野 泰己のハートは静かに、かつ熱く燃えていた。ただ、状態は今ひとつ。キャンプから試行錯誤が続き、先発登板にもなかなか語らない。それでも彼の心は折れなかった。「エースとして勝利に導きたい」責任感が自らを突き動かす。神様はそんな小野の努力をちゃんと見ていた。

 富士大、青森大、八戸学院大の3チームが7勝3敗で並んだことで行われた北東北大学リーグ優勝決定プレーオフ。5月29日の青森大戦で先発した小野は7回を投げ被安打4・1失点・13奪三振で6対1の勝利に貢献。翌日、全日本大学野球選手権出場を決する八戸学院大戦。マウンドに上がったのは、この日22歳の誕生日を迎えた小野であった。

「プレーオフのときは球速も150キロが出ていましたし、状態自体は戻っていました。29日の試合後も全く疲れを感じなかったですし『なんとしても投げてやる』その気持ちが大きかった」 
気迫を表に出して右腕を振る彼に待っていたのは12奪三振、2安打完封。これは富士大に入って初の完投でもあった。

 かくして奮闘の末「人生で一番の誕生日」をつかんだ小野。この出来事によって周囲の評価も「ドラフト候補」から「ドラフト上位指名候補」へとランクが上がった。

【次のページ】 「技術の三要素」をそろえ、無双のラストシーズンへ

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プロフィール

小野泰己
小野 泰己(おの・たいき)
  • ポジション:投手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:185センチ75キロ
  • 出身校:折尾愛真
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