第470回 埼玉西武ライオンズ 髙橋 光成投手「『目の前に』集中すれば、どんなことも乗り切れる」2016年11月20日

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【目次】
[1]甲子園、目の前の戦いに集中し「暑さに弱い」を克服
[2]髙橋 光成が創り上げる「一流投手への調整法」
[3]投手の基礎は「まっすぐに立ち、開きを遅く、体重移動でプレートを活用する」

 2013年夏、2年生エースとして前橋育英(群馬)を初出場で優勝に導き、2014年ドラフトでは埼玉西武ライオンズからドラフト1位指名を受けた髙橋 光成投手。プロ1年目の昨年は一軍登板8試合で5勝2敗。特に一軍デビュー月の8月は5試合に登板し4勝1敗でプロ初完封もマーク。史上最年少18歳6ヶ月で「8月度日本生命月間MVP賞」受賞と「夏男」の名をほしいままにした。

 では、その原動力はどこにあるのだろう?今回は2年目のシーズンを終えた髙橋投手に高校時代とプロとして体験した夏の乗り切り方やコンディショニングに対する意識、そして3年目に向かう今の思いを聞いた。

目の前の戦いに集中し「暑さに弱い」を克服 

髙橋 光成投手(埼玉西武ライオンズ)

 2013年夏の第95回全国高校野球選手権優勝。昨年8月の日本生命月間MVP受賞。この実績を見れば誰もが思うはずだ。「髙橋 光成は夏場に強い投手」。しかし、当人はそんな周囲の見方を真っ向から否定した。

「夏の甲子園で優勝したので、夏に強い投手と思われがちですが、実はそうではなくて暑さには決して強いわけではないんです。だけどそれを気にしていたら勝負ができない。僕は暑いとは思わないぐらい、目の前の戦いに集中して投球をしていました」

 確かに2年の夏、髙橋の投球は鬼気迫るものがあった。甲子園では初戦岩国商(山口)戦で9連続含む13奪三振で5安打完封すると、2回戦樟南(鹿児島)戦でも6奪三振で連続完封。3回戦では浅間 大基高濱 祐仁(ともに北海道日本ハムファイターズ)といった強打者を擁する横浜(神奈川)にも、1失点完投勝利。

 その後も準々決勝常総学院戦はリリーフで延長10回を制し、準決勝日大山形(山形)戦、そして決勝延岡学園(宮崎)も連続完投。50回で687球を投げ、防御率0.36。最速148キロ。直後のチャイニーズ・タイペイ開催・第26回18U世界野球選手権にも2年生にして選出。準優勝に貢献している。

 その要因を「暑さ対策は水分補給などを欠かさずにやったぐらいで、特別な対策をしたわけではないです」と改めて話す反面、「投球においては日ごろの基礎練習を大事にしていました。自分がやってきたことを試合の中でできただけ」と語る髙橋。基本となる暑さ対策は行いながらも、基礎を大事に練習し、試合では最大限集中する。「暑さに弱い」と自認する高校球児の皆さんにも、これは大いに参考になる話だ。

【次のページ】 髙橋 光成が創り上げる「一流投手への調整法」

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プロフィール

高橋光成
髙橋 光成(たかはし・こうな)
  • 埼玉西武ライオンズ
  • 経歴:前橋育英-埼玉西武ライオンズ
  • ポジション:投手
  • タイプ:右投げ右打ち
  • 身長体重:188センチ90キロ
  • 生年月日:1997年2月3日
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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