第450回 京都翔英高等学校 石原 彪選手「自慢の強肩とフルスイングでファンを魅了する強打の捕手になっていきたい」2016年10月28日

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【目次】
[1]自慢の強肩が自分、そしてチームを支えた
[2]今でも思い深い京都大会の3ランホームラン
[3]チームに貢献できる選手となりたい

 丸っこい体型に丸っこい顔。その見た目と強肩強打の捕手であることから「京都のドカベン」と騒がれた石原 彪。高校通算42本塁打のスラッガーだが、最大の特徴は高校生離れした鉄砲肩。矢のような送球は二塁ベース目がけて低い弾道のまま一直線に飛んで行く。小学校2年で野球を始め、最初は外野手だったが、肩の強さを買われコンバートされると以降は捕手一筋。中学時代は15U日本代表にも選ばれた。東北楽天ゴールデンイーグルスから8位指名を受けた石原の道のりを振り返っていきたい。

自慢の強肩が自分、そしてチームを支えた

石原 彪選手(京都翔英高等学校)

 中学3年の時に、15U代表に選出された石原。東北楽天1位指名を受け、再びチームメイトとなる藤平 尚真関連記事など代表選手の顔ぶれを見て、石原は高校野球で活躍するこることを誓った。
「凄い選手ばっかり揃ってたんで、自分も負けたくないということで、高校でもこいつらに負けんへんぞという気持ちもありましたし、甲子園では戦えなかったですけど、15Uで得られたものが高校のスタートから生かせたかなと思います」

 進学の際には当然いくつもの高校から声がかかったが、自宅から近くて通える距離の京都翔英を選択。前監督が指揮を執っていた当時の京都翔英は朝日が昇る前には家を出て、帰宅も遅い猛練習で知られていた。

「朝早くて夜遅くて、帰ってお風呂入ってちょっと布団で寝たらもう寝てるんですよ」
疲れ果てた体を休めるためギリギリまで寝ると朝ご飯も食べられない。入学時75㎏だった体重はすぐに68㎏にまで落ちた。その過酷さに「ここで3年間続けるのか」との思いがよぎったことは一度や二度ではない。
「でも入ったわけですし、逃げたくなかったですね、自分に。逃げたら終わりやな」

 負けん気の強さで耐え凌ぎ、やがてチームの中心を任される。4番、キャプテン、捕手。石原が背負っていた3つの責任。昨年の12月から指揮を執る浅井 敬由監督は石原のことを誰よりも信頼した。一番評価したのは強肩を誇るディフェンス面だ。
「守備で盗塁を許さないのが大きかった。瀧野 雅太(旧チームのエース)も高向 遼平(旧チームの2番手投手)も一塁ランナーを気にすることはなかった」

 公式戦で許した盗塁はほとんどない。練習試合では石原相手だからこそ盗塁を仕掛けてくるチームもいくつかあったが、例外なく強肩の餌食となった。そんな石原にとっても会心の盗塁阻止がある。 

 昨夏龍谷大平安戦、投手が完全にモーションを盗まれ走者が抜群のスタートを切る。誰もが盗塁成功を確信した次の瞬間、二塁塁審の右手は横ではなく真上に上がった。このプレーをきっかけに流れをつかんだ京都翔英は激闘を制し見事勝利。盗塁阻止はバッテリーの共同作業、というのが球界に広く浸透した常識だが、石原に限れば当てはまらない。今春龍谷大平安と対戦した際には1番・センターを任されている韋駄天・小川 晃太朗(3年)の盗塁を阻止。これを最後に京都では企図すらされなくなった。

【次のページ】 今でも思い深い京都大会の3ランホームラン

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プロフィール

石原彪
石原 彪(いしはら・つよし)
  • ポジション:捕手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:169センチ97キロ
  • ■選手名鑑
    石原 彪
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