先発でも、中継ぎでもどちらでも全力で投げる覚悟

 ようやく復調したといっていいだろう。今年の高校生を代表する大型左腕・高橋 昂也花咲徳栄)。埼玉大会では37イニングで53奪三振、防御率0.00と圧巻の投球を見せた投球はスカウトだけではなく、多くのプロ野球解説者も絶賛。それだけに期待は高かった。埼玉大会の投球が素晴らし過ぎた分、甲子園で苦しんだ。

 捕手のミットにピンポイントに投げこむストレートがずれたり、高めへ抜けたり、スライダーがひざ元に決まらなかったり、フォークも思うような変化をせず、封印しなければならない状態であった。それでも23イニングを投げて23奪三振と及第点といえる投球を残した。

 代表入りしてからの高橋はかなり状態は上がっていた。初登板となった立教大戦。4回から登板した高橋は140キロ~145キロの速球を連発。ミットに向かって突き刺すようなボリューム感あるストレートが戻ってきたのだ。そして狙い通りに投げることができていたので、コントロールも安定していた。そうすると意図通りの投球ができるので、武器としていたフォークも解禁。高橋は右打者にも、左打者にもフォークを投げることができるのが強みで、縦の変化を上手く使うことができる高橋となっていたのだ。小枝守監督も「思った以上にボールが走っていました。彼は2年生でリリーフをやっていたので、後ろで投げていた経験があるので後ろでも投げさせることも考えていきたいですね」とリリーフで起用する可能性も明かしてくれた。高橋は「短いイニングだったので、全力で投げていきましたし、しっかりと投げることができました」と手応えを掴んでいる様子であった。

 そして27日の壮行試合。6回表から登板した高橋は、140キロ~145キロ前後の速球をコントロール良く投げ分け、1回1安打無失点。最速も146キロを計測するなど、速球の勢いはよく、コントロールも安定した高橋だった。

 起用法はこれから決める段階だが、高橋自体、「先発で投げたいというこだわりはないです。先発でも、中継ぎでもどちらでもいいです」とどのポジションになっても全力で投げる覚悟だ。この男が復調を示したのは侍ジャパンU-18代表にとっては非常に心強い。
 自慢の速球、フォークが台湾の舞台でうなりを上げる。

(文=河嶋 宗一

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