
鈴木将平選手
今年の高校生を代表する外野手として注目されている鈴木 将平。日本代表入りした思いと早稲田大戦の活躍ぶりについて徹底的に振り返った。
憧れ続けた日本代表 体格面、精神面でレベルアップし、ついに実現

鈴木将平選手(静岡)
夏の甲子園ではドラフト上位級のポテンシャルを持っていた今井 達也(作新学院)が快投を披露し、一気に名を上げて、人気投手になったように、今回紹介する鈴木 将平も高校生外野手としては今年のトップレベルの実力がありながらも、この夏、甲子園出場していないこともあってまだネームバリューは乏しい。
昨年の選抜、選手権でも俊足巧打ぶりが話題になったが、甲子園出場していない期間でも、走攻守三拍子揃ったパフォーマンスを披露。高校生で俊足巧打系の外野手がプロ入りするのは非常にハードルが高いのだが、鈴木は、そのハードルを越える活躍をこの夏に見せる。3試合で12打数8安打8打点、打率.667と文句なしの活躍。4回戦の浜松商戦ではランニングホームラン。タイムは14秒90を計測。
惜しくも敗れてしまったが、打撃面の成長が著しく、1年秋に課題となっていた打撃面のパワー不足はしっかりと克服。強いスイングができる選手になっていたのだ。打撃面の成長には、体格面の成長が大きく、1年秋、173センチ68キロだったのが、現在は174センチ75キロまでサイズアップ。1年秋の時、体重が7キロも変わって、しっかりとパワーアップを果たしているのだから、イメージが変わって当然だ。持ち前の俊足、高いレベルを誇る中堅守備、強肩。NPBスカウトから高い評価を受ける逸材へ大きく成長を果たしたのであった。
その鈴木は日本代表について憧れを持っていた。それは一学年上の堀内 謙伍(東北楽天)の影響が大きい。
「堀内さんは僕にとって兄貴分です。堀内さんが入ったことで僕も日本代表に選ばれたいという思いになっていました」
その思いは実現。代表入りが決まった後、堀内にどうすればいいかと聞いてみたところ、
「特別なアドバイスはなかったのですが、とにかくコミュニケーションをしっかりとることだよとアドバイスをもらいました」
さすが代表投手陣を支えた捕手らしいアドバイスで、鈴木は合流後でも仲間とコミュニケーションをとることを意識している。