目次

[1]小学校時代に野球の魅力を感じ、野球1本に
[2]菊池雄星は憧れの投手だった
[3]時間をかけて素質開花

-「混戦必至」-
開幕前、今年の「第98回全国高等学校野球選手権新潟大会」を評するなら、この言葉が当てはまるだろう。昨秋の大会のベスト4と今春の大会のベスト4が全て入れ替わり、夏の大会は群雄割拠の大混戦が予想されている。そんな新潟において、昨秋ベスト16(優勝した日本文理に敗退)、ベスト8(優勝した新潟明訓に惜敗)と着実に結果を残しているのが、新潟県第二の都市・長岡市に位置する帝京長岡

 夏の大会ではここ2年連続でベスト8に入るなど実力校として注目され、今年は優勝候補にも名前が挙がっている。そんなチームを投打で引っ張りプロからも注目を集めているのが、エースで4番のバンゴーゼムゲレック 高だ。そんなバンゴーゼム投手の軌跡を振り返っていきたい。

小学校時代に野球の魅力を感じ、野球1本に

バンゴーゼムゲレック 高投手(帝京長岡高等学校)

 6月中旬、取材のため訪れたグラウンドには、野球部員の活気づいた声が響いていた。そんな中、他のチームメイトよりも一回り大きい体躯から、一際大きな声を出してチームを盛り上げている選手がいた。

「1年生の時から試合に出してもらって、先輩たちからいろいろなことを学んできました。ピッチング、バッティング、守備など技術面はもちろん、日常生活など…。練習中に積極的に声を出すのも、先輩たちから受け継いでいるので自分から率先してやっています」

 バンゴーゼムゲレック 高

 投げては、ダイナミックなフォームから140km前後のストレートを投げ込むプロ注目のエース左腕。打っては昨夏の大会で場外ホームランを放つなどパワーあふれる4番の重責を担う。アメリカ人の父を持ち、端正なマスクと185cmという恵まれた体格でスター性は十分。文字通りチームの看板選手だが、練習中のプレーの質やたたずまい、さらに取材中の受け答えには、驕(おご)りや過信を一切感じさせない。練習中のイキイキとした表情からは、純粋に野球が好きで、ただただうまくなりたいという気持ちが伝わってくる。

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