第409回 千葉ロッテマリーンズ 鈴木 大地選手 vol.2「守備を支える独自のグラブのこだわり」2016年05月29日

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【目次】
[1]「3つのライン」にこだわりを持つグローブ
[2]数と経験、そして「疑い」からもたらされるグラブさばき

 千葉ロッテの元気印・鈴木 大地選手。第2回では鈴木選手のグラブのこだわりについて徹底的に迫っていきます。

■第1回はこちら:プロフェッショナルなショートの『目』

「3つのライン」にこだわりを持つグラブ

鈴木 大地選手(千葉ロッテマリーンズ)

 鈴木選手がメンタルを保つためのたいせつな時間の一つに「グラブの手入れ」がある。前回のインタビューで、そのこだわりを聞いたが、今シーズンのグラブは色を変えた。
「今シーズンのグラブは少し大きい感覚があるのですが、配色によって大きさも違って見えるらしいので。機能面に関して、大きなことは変えていません」

 ミズノのグローバル・エリート。大学1年時からミズノ製を使い続けている。もっとも、高校時代までは特にグラブにこだわりはなかった。
「大学に進んで野球経験を積んでいく間に、いろんなグラブに出会うじゃないですか。チームメイトや他の選手の違うメーカーのものを、ふざけてはめさせてもらったり。その際にしっくりくる感覚が得られることがあって。

 僕の場合は基本的に柔らかいグラブが好きですけど、柔らかすぎてもダメで。逆に硬いのは嫌いなので…って矛盾してますけど(笑)、ポイントはしっかり、それ以外は程よく柔らかいと本当に体の一部になる感覚があるんです。言葉でうまく説明できないのですが、はめた瞬間に『あ、いいな』ってわかる感覚です」

 鈴木選手の言う「ポイント」とは、親指と人差し指、そして小指のラインのこと。ここがしっかり真っ直ぐになっていることが重要なのだ。

「前回も話しましたが、自分は当て捕りが苦手で。なぜなら、捕球時にグラブの中でボールが遊ぶのが嫌だからです。捕った時にボールが遊ぶと、意図していないところを握ってしまい送球に戸惑ってしまう。自分はしっかりボールを捕りたいタイプ。つまりグラブでボールをしっかり“握り”たい。となると親指と人差し指、そして小指のラインがポイントになります」

千葉ロッテマリーンズ・鈴木 大地選手の試合用グラブ

 取材時に見せていただいた試合用グラブ(※写真参照)は、広く深い作り、という印象だ。使い込まれているのは間違いないが、とてもきれいに手入れされているのも印象的だった。手入れの仕方や型のつけ方など、理想的な形に見える。ただ、鈴木選手は指摘する。
「今日は遠征帰りなのでバタバタしてしまい、まだ調整できてないんですけど、人差し指の部分はこれから紐をしばって硬くしようと思います」

 写真を見てお分かりになるだろうか、人差し指の部分が内側に少し曲がっている。鈴木選手のいうポイントの一つに異変が起きていた。

「ショートは打球の他にも盗塁時のキャッチャーからの送球、連係時の外野からの送球、ピッチャーからの牽制など、捕球する機会が多いポジションです。その際にグラブの人差し指のラインが弱いとボールがグラブの中で遊んでしまう。加えて人工芝のグラウンドだと、打球は減速しない。グラブが弱いと勢いに押されて弾かれてしまうことも多い。その点を考えても人差し指を固めておくことは必要かと思います」

 取材時に偶然そのような形だった可能性は否めないが、鈴木選手が言うグラブのポイント、「親指、人差し指、小指」のラインの中で、もっとも酷使しているのは人差し指かもしれない。

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プロフィール

鈴木 大地
鈴木 大地(すずき・だいち)
  • 千葉ロッテマリーンズ
  • 経歴:桐蔭学園-東洋大-千葉ロッテマリーンズ
  • ポジション:内野手
  • タイプ:右投左打
  • 身長体重:175センチ79キロ
  • 生年月日:1989年8月18日
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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