目次

[1]心技体ではなく、体心技の考え方
[2]オススメは交代浴?菅野投手の徹底したコンディション管理とは?
[3]指の力を鍛えるトレーニング法を伝授!

オススメは交代浴?菅野投手の徹底したコンディション管理とは?

菅野 智之投手(読売ジャイアンツ)

――プロの先発投手の場合は連戦が少なく、中5~6日と時間も空きますが、そこに対して、菅野投手自身の工夫はありますか?

菅野 プロになってからは、基本的に中6日の場合は、登板2日前にブルペンに入ります。中5日の場合は、ブルペンには入りません。みんな、「たった1日でそんなに変わるの?」と思うかもしれませんが、その積み重ねが、シーズン後半に響いてくるのです。

 中5日だからといってブルペンに無理して入って、『心』はいいかもしれないけど、それは投げたっていう自己満足になってしまいがちです。中5日だからこそまず体を万全な状態に持っていく。技術の部分は登板間隔が短いからこそ、前回の感覚を覚えていると思います。

 逆にローテーションを任されるほどのピッチャーが『ブルペン入らなきゃ不安』って言っているようじゃダメだと思います。だから、僕はもう中5日の登板日の時は絶対にブルペンに入りません。

――徹底した自己管理が毎日の結果に繋がってくるのですね。では、実際に、登板日翌日以降のトレーニングはどんなことを行っているのですか?

菅野 ランニングであれば、昨日投げたから、今日は有酸素運動30分だけとかですね。ランニングが終わったら、軽くウエイトトレーニングして、翌日は休み。休んだ翌日は、インターバル走、ポール間走と、登板が近づくにつれて徐々に走る距離を短くしていきます。高校生の皆さんはまだ上手く組み立てができないかもしれないけど、自分がコンディショニングを高めやすい調整方法を見つけるために、いろんなことにどんどんトライしていくのも大事だと思います。

 大学に行ったり、さらにその上のステージに進んだりすれば、もっと自主性が求められるというか、結局、自分だけの時間で、頑張れる選手が伸びるので、今のうちから考えながら、やった方がいいです。とくにピッチャーは個人に任されている部分が多いポジションなので。

――なるほど。また、菅野投手は疲労回復のためにどんなことを行っていますか?

菅野 僕はほぼ毎日、“交代浴”(※注釈1)を行っています。お風呂にはトータル1時間かけて、その中で、15分、5分、15分、5分…と交互に温水と冷水に入っています。そしてお風呂上がりには、必ずストレッチを行います。その時に極力、人の手を借りたマッサージには頼らないようにしています。僕も自分なりに色々と勉強していく中で、自分の身体を自分自身が理解して、対話していくことが大切だと感じるようになりました。

 マッサージをされるともみ返しがあったり、筋肉へのダメージも少なからずあったりしますよね。試合の翌日は、必要に応じてトレーナーさんにマッサージをしてもらうこともありますが、強い張りがない限りは自分でストレッチをするようになりました。

※交代浴・・・温かいお湯と冷たい水に交互に入浴する方法です。血流循環がよくなり、疲労回復効果が高いと言われています。お湯と冷水に入る時間は諸説ありますが、最後は冷たい水で身体を冷やします。こうすると湯冷めもしにくく、保温効果も持続します。

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