目次

[1]フォームはクロスでもオープンでも、適した方でよい
[2]バント向上は打撃向上にも通じる、そして「真面目にやりすぎない」も大事
[3]小技に悩む高校球児たちへ

 前編ではバントにおける「間」の取り方と、技術・メンタルの概論について取り上げました。後編はバント時のフォームなど、さらに具体的な話が飛び出していきます。

フォームはクロスでもオープンでも、適した方でよい

バスターについて解説する荒木 雅博選手(中日ドラゴンズ)

 荒木 雅博選手との「小技話」は概論から具体論へ。まずバント時のフォームは「クロス型」と「オープン型」。どちらがいいのだろうか?ここも達人の答えは明快である。実体験に基づいたこんな話から講習ははじまった。

「僕も色んなバントの名人から教えて頂きました。中日ドラゴンズで選手・コーチだった川相 昌弘さん(通算533犠打の世界記録保持者・現在は読売巨人軍三軍監督)や、(2012・2013年に中日ドラゴンズコーチの)平野 謙さん(現役通算NPB2位451犠打・現:ルートインBCリーグ群馬ダイヤモンドペガサス監督)にも。ただ、お2人のバントの構えは真逆なんです。川相さんはクロスして構えますし、平野さんはオープンで構える。ですので、練習の中で自分に合うものを探していくことが重要です。自分に合うかどうかですね」

 ちなみに右打者である荒木選手のバントフォームは中日ドラゴンズ入団当初にクロス・オープンを両方試した上で「バントの際に角度をつけやすいし、バットがインパクトの際に寝ないようにする」ため、右脚を引いてのクロス型。ただ、1998年から3年間挑戦していた左打席では「一塁に走る動きをスムーズにするため」オープン型でバントをしていた。

 要は練習をいかに活用できるか。球児の皆さんもぜひ、練習で様々な形を試し自らに最も合ったスタイルを見つけ出してほしい。

荒木選手直伝「バント成功」へのメカニズム

 では、いよいよ荒木 雅博のバント技術に迫っていこう。最初はバッティング同様にスクエアに構え、バットを1回出す。荒木選手によればこの「1回出す」がルーティングの中で欠かせない要素となっている。

 「ここで『これ以上、バットを後ろに下げないよ』という位置を作って、ここでバントをするイメージを決めるんです」

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