第353回 立教大学 飯迫 恵士選手 「常に首位打者を目指せる選手になりたい」2015年12月29日

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【目次】
[1]打撃センスを発揮し、不動の一塁手に / 絶対に行きたい気持ちで甲子園へ
[2]三塁打を打った時の歓声は今でも忘れられない
[3]常に首位打者を狙える選手へ

 2014年、夏では初の甲子園出場を掴んだ神戸国際大附。そのチームの中心選手だった飯迫 恵士(けいと)。
主に5番を打ち、甲子園では適時三塁打を放つ活躍を見せた選手だ。
今では東京六大学リーグの立教大でプレーしている飯迫選手に、高校時代の振り返り、甲子園の思い出を語ってもらった。

打撃センスを発揮し、不動の一塁手に

飯迫 恵士選手(立教大学)

 神戸市西区出身の飯迫にとって、甲子園は身近なところだった。
岩岡中学校では軟式。2学年上には嶌 直広智辯和歌山-法政大)がおり、嶌の姿を見るために甲子園に行ったこともあった。それをただの憧れにせず、自分も選手として甲子園のフィールドに立つために、高校の進学先として選んだのは、神戸国際大附だった。

「甲子園も狙える学校ですし、自宅から近くて、自由な雰囲気でやっていたところが気に入りました」

 基礎体力を付けさせるために1年生にボールを握らせない学校もある中、神戸国際大附は1年生からでもボールを握って練習することができる。
もちろん基礎体力を付けるのは大事。1年生へ向けてのランメニューがあり、飯迫も入学時80キロと太めだったが、これにより一気に68キロまで痩せた。
ただ一プレーヤーとして、ボールを握れない期間が長いのはつまらないことだ。最初からボールを扱えるのは、飯迫にとって気持ちの良いものだった。

 入学時は投手を務めていた飯迫。しかし同期のレベルが高く、追いつこうと努力をしていたが、ケガをしてしまった。
それでもたびたび試合の中で投げていたが、ある時、コーチから「お前、野手に向いている」と言われてから野手に転向。そしてたまたま入ったノックで、一塁の守備が上手かったことから、本格的に一塁手へ転向した。1年の夏のことであった。

 またこの時、かなりやせたこともあって、青木 尚龍監督のススメで、寮に入ることになった。
「お前、痩せているな、寮に入って体大きくしようや、と監督に言われて寮に入ることになりました。寮生活ですか?そりゃつらかったですよ(笑)」

 神戸国際大附は遠方出身者やレギュラークラスの生徒が寮に入る。寮生と自宅通いの生徒では、自主練習の時間の長さだけではなく、食事量も大きく違っていた。飯迫自身、最も苦にしていたのは食事であった。なんと朝からごはんを1キロ。そして監督がいる時は、1.5キロにもなった。おかずは最低限のおかずのみ。それだけでは物足りないので、ふりかけをたくさん買って、食べていく。

「量を食べろといいますけど、この量はちょっと(笑)。一度、大阪から来ている選手の入れ替わりで、寮を出たことがありますけど、また寮に入ることになって。本当に寮生活はきつかったですね」
と振り返る飯迫。

 ハードな練習、徹底した食事量。こうして飯迫は実力をつけていった。

絶対に行きたい気持ちで甲子園へ

 公式戦に出場するようになったのは1年秋から。不動のレギュラーの座を掴んでいった。
この頃、神戸国際大附はかなり期待されていたが、なかなか甲子園に届かず、1年時、2年時ともあと一歩のところで敗れてきた。

 そして迎えた3年夏は主に5番ファーストとして出場。初戦の加古川東戦で4打数2安打と好発進し、チームはその後も快調に勝ち進んだが、飯迫自身はなかなか安打が出なかった。
そして迎えた決勝戦。相手は2013年秋季県大会準々決勝で対戦し、2対3で惜しくも敗れた三田松聖だった。

「秋敗れていて、負けられないと思っていました」
さらに家族も来ていた。
「スタンドには自分の親戚もいっぱい集まっていて、おぉ!と騒いでいるんですよね。気分が上がりましたね」

 この日は6打数3安打1打点の大活躍。チームも15安打を放ち、11得点の快勝。見事に甲子園初出場を決めたのであった。

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プロフィール

飯迫 恵士
飯迫 恵士 (いいさこ・けいと)
  • ポジション:一塁手
  • タイプ:左投左打
  • 身長体重:170センチ72キロ
  • ■選手名鑑
    飯迫 恵士
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