第350回 白鷗大学 龍 幸之介選手【前編】「様々な思いを背負って臨んだ2度の甲子園」2015年12月23日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]野球一家の下に生まれ、野球漬けの毎日を過ごす
[2]震災で苦しむ監督のために頑張ろうと意気込んだ2011年選抜
[3]夏は福岡県内ならば負けないという意地で勝ち上がった

 毎年、強打者、巧打者を輩出する白鷗大。
来年、ドラフト候補として期待されるのが龍 幸之介選手だ。九州国際大付高時代は2年の時に連続で甲子園出場を果たし、白鷗大進学後には、1年春に4本塁打を放つなど、スラッガーとして活躍を見せた。
大学ラストシーズンでさらなる活躍が期待されている龍選手へ来シーズンへの意気込みを伺った。幼少期からのヒューマンストーリーをお送りしつつ、その意気込みを2回に分けてお届けする。

野球一家の下に生まれ、野球漬けの毎日を過ごす

弟の昇之介選手と歩く龍 幸之介選手(白鷗大学)

 兄の影響で幼稚園の時から野球を始めた龍。2歳下の弟には、現在同じ白鷗大でプレーする昇之介選手(久留米商出身)がいて、まさに龍一家は野球一家だった。
野球を始めた頃に入団した少年野球のチームは、父親が務める会社の知り合いがコーチを務めており、厳しく指導された。

「学校から家に帰ったら、毎日ティー打撃やキャッチボールをやったりしていました。左打ちになったのもその頃でしたね」

 左打ちになったのには当時、ソフトバンクの強打者として活躍した松中 信彦選手の影響が大きい。その頃、松中選手は2003年から3年連続で120打点を達成。福岡の野球少年からすれば、憧れの選手であり、龍もその中の1人だった。

 龍は体が大きく、小学6年の時に170センチもあり、同級生と比べると「顔2つ分」も大きかった。
毎日続けてきたティー打撃に加え体が一回り大きいこともあって、少年野球時代から本塁打を量産。そして小学6年生の時には福岡ソフトバンクホークス ジュニアチームの一員として第2回ジュニアトーナメントに出場する。

 中学卒業後は、九州国際大付高校に進んだ。数ある高校の中、九州国際大付を選んだのは、1学年上の髙城 俊人(横浜DeNAベイスターズ)の存在があったからだ。
「髙城さんからは可愛がっていただきまして、来いよといわれたので自然と九国に入っていました」

 そして九州国際大付では1年春から練習試合で起用され、高校初本塁打を打ったのも入学後すぐの春。
「あの時は緊張でガチガチな状態から打ったので、よく覚えています」と振り返る。

 その後、1年夏にして5番ライトの座を獲得。プロ入りした榎本 葵(東北楽天ゴールデンイーグルス)の後を任されたのだから、相当期待されていたといえる。
本人は「レベルが違うので戸惑いはあった」と話すが、夏の福岡大会初戦の折尾愛真戦で3打数2安打3打点と上々のデビューを飾る。最初の夏は準々決勝敗退。12打数5安打(打率.416)とういう成績を残した。

 しかし夏の暑さと激しい練習で体重が落ちてしまい、打球が飛ばなくなっていた龍。この頃からウエイトトレーニングに着手し、少しずつパワーを付けていった。そしてではスラッガーとして活躍を見せ、九州大会では準優勝。そして選抜出場を決めるが、それまでの練習内容が独特だった。
トレーニングに加え、やってきたのは逆方向のロングティーのみ。選抜へ向けて実戦練習の割合を増やすチームが多い中、九州国際大付は実戦を想定した練習をほとんどやらなかったのだ。当然、選手たちは不安だった。

このページのトップへ

【次のページ】 震災で苦しむ監督のために頑張ろうと意気込んだ2011年選抜

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

龍 幸之介
龍 幸之介 (りゅう・こうのすけ)
【関連記事】
第653回 今年も九州大会は人材豊富だった!夏へ向けて楽しみな逸材を一挙紹介!【大会展望・総括コラム】
第644回 21日開幕!注目カード多数の九州大会!【大会展望・総括コラム】
第8回 バランス良い勢力構図の福岡、南北共に実績校が並ぶ【2代表制大会展望】【100回記念大会特集】
第522回 【福岡 抽選後展望】選抜8強の2校を中心に、熱い代表争いへ【大会展望・総括コラム】
第62回 松坂大輔2世は卒業だ!髙田萌生(創志)が目指す投手像は? 【夏の大会特集2016】
第351回 白鷗大学 龍 幸之介選手【後編】 「大学ラストイヤーは今後の野球人生をかけた大事な1年」 【2015年インタビュー】
第159回 九州国際大学付属高等学校 清水 優心 選手 【2013年インタビュー】
龍 幸之介(九州国際大付) 【選手名鑑】
九州国際大付 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー