第329回 埼玉西武ライオンズ 菊池 雄星投手 「剛腕左腕復活の1年」2015年10月29日

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【目次】
[1]今年になって迷いなく投げることができている
[2]死球を与えた試合がなぜ良かったのか?
[3]菊池投手のフォームのチェックポイント

 高校卒業後プロ入りし、2014年までの過去5年間で22勝19敗、防御率3.08という成績はけっして悪くない。この菊池 雄星を過去にこう評したことがある。

“20年に1人の逸材”と言われるが、150キロ以上のストレートを高校時代に投げた左腕は過去、高井 雄平(東北-ヤクルト2010年インタビュー)と辻内 崇伸大阪桐蔭-巨人2009年インタビュー)の2人だけ。さらに、フィジカル面では体の柔軟性。技術面ではコントロールと変化球のキレ、さらに投球フォームなどあらゆる面で、菊池は2人を上回っている。つまり、菊池は20年に1人どころか、史上稀にみる左腕投手である、と。

 菊池の過去5年間の成績は悪くないが、その歩みは花巻東高校時代のもの凄さからすると順調とはいえない。順調ではない最大の要因は投球フォームの迷いだ。オーバースローかスリークォーターか――菊池は常にこの2つの投球フォームの前で立ち止まり、どちらが自分に合っているのか自問しているように見える。その菊池が今季、ようやく安定してきた。今季の成績は以下の通りだ。

<23試合、133回、9勝10敗、防御率2.84>

 今季も規定投球回に到達できなかった。とはいえ、昨年は同等の139イニングを投げて、防御率3.54だったが、今年は防御率2.84と2点台へ改善。さらに1イニング当たりの被安打が昨年は0.95本だったのに対して、今年は0.73と少なくなっており、数字面で見ると菊池は昨年から進化しているように見受けられる。では投球フォームの迷いは脱することができたのか、理想の投球フォームとはどのようなものなのか、本人の口から聞いてみた。

今年になって迷いなく投げることができている

菊池 雄星投手(埼玉西武ライオンズ)

――投球フォームの迷いが高校時代からずっとあったということですが、今はもう克服されたんですか。

菊池 雄星投手(以下「菊池」) ある程度迷いなく投げていますけど、今年になってという感じです。

――どのような結論になったんですか。以前はスリークォーターかオーバースローかという話だったと思うんですけど。

菊池 腕のことは考えないようにして、腰の回転をしっかり確認するというのを、昨年秋に就任された土肥(義弘)コーチ関連記事インタビューと2人でやってきました。

――思ったようなボールは増えましたか?

菊池 増えてきています。まだ試合によってばらつきはあるんですけど。

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菊池 雄星
菊池 雄星(きくち・ゆうせい)
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