- トップ
- インタビュー
- 2015年インタビュー
- 神戸国際大学附属高等学校 竹村 陸選手「勝負強い男になって再び夏の甲子園へ」
第290回 神戸国際大学附属高等学校 竹村 陸選手「勝負強い男になって再び夏の甲子園へ」2015年04月07日

【目次】
[1]4番で甲子園出場も、無安打に終わり悔しい夏に
[2]勝負強くなるために取り組んだ打撃練習法
今年の兵庫県で最も評判が高いのが、昨夏甲子園出場を果たした神戸国際大附だ。昨秋の県大会でも優勝。近畿大会では初戦敗退したが、県内では神戸国際大附がトップだと推す声が多い。その中心選手が竹村 陸である。1年秋にクリーンナップの座を獲得した竹村は、2年夏は4番サードとして甲子園出場。秋から投手も務め、まさに投打の大黒柱である。そんな竹村にこれまでの過程と、最後の夏にかける意気込みを伺った。
4番で甲子園出場も、無安打に終わり悔しい夏に

竹村 陸選手(神戸国際大附属高等学校)
神戸国際大附に入学したきっかけは中学時代、練習の見学をしたことだという。
「練習の迫力、気合い、そこに惹かれました」
実際に神戸国際大附の練習を見ると、全員が声を張り上げ、真剣な表情で練習に取り組んでいる。そしてチームを率いる青木 尚龍監督が厳しい眼差しで、選手たちを見つめている。竹村はその気合いに惹かれたのだ。
神戸国際大附に入学し、寮に住むことになった竹村。まさに野球漬けの3年間が始まった。練習量の多さはもちろん、食べる量も多かった。神戸国際大附は1日2キロのお米を食べなければならないという決まりがある。それぐらい食べないと猛練習に耐えられないそうだ。
新入生にとってかなりきつい食事の量だが、もともと食べられる竹村は、それほどきつくもなく順応したようだ。
「やっぱり先輩がみんな体が大きかったので、その先輩に追いつきたいという思いでがむしゃらに食べていきました」
また青木監督は「野球は下半身が大事」と語るように、メニューも下半身を意識したものが多い。入学当初、下半身が硬く、守備も苦手だったと振り返る竹村はその面で苦労したようだが、その練習を続け、守備力も上達。もともと打撃に自信があった竹村は1年秋にクリーンナップの座を獲得した。
自分自身の打撃スタイルを「外野の間にライナー性の鋭い打球を打つこと」と説明する。中距離打者として台頭した竹村は、2年夏、4番サードとして兵庫大会で活躍を収め、夏の甲子園出場を手にする。
神戸国際大附にとっても、竹村にとっても、初の甲子園。
「試合前は楽しみで仕方なかったですね。緊張はなかったです」と臨んだが、結果は1対2で聖光学院に敗れる結果に。竹村は3打数0安打とノーヒットに終わった。
「8回のチャンスで併殺に倒れてしまって。また僕も、チームもかなり力んだところがあって、全く自分の打撃ができなかったですね」と悔やんだ。