第267回 東京ヤクルトスワローズ 大引 啓次選手【vol.3】「併殺の処理の仕方&コミュニケーションの重要性」2015年03月11日

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【目次】
[1]Point05.多く併殺を取るための方法論
[2]Point06.外野手とのコミュニケーションは欠かせない
[3]Point07.若手選手に示すために全力疾走

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 大引 啓次選手の守備論最終回は、二遊間が必ず関わる、併殺を多く取るための方法論と、今シーズン若手が多いヤクルトの選手にどんな姿を見せていきたいかの意気込みを語っていただきました。

Point05.多く併殺を取るための方法論

 多く併殺を取るための方法論は、二遊間の選手にとって悩みの種かもしれない。併殺を取る際にいかに二塁へのスライディングを避けて併殺を取るかという問題がある。遊撃手として、併殺の取り方について大引選手にアドバイスをいただいた。

「併殺にも、いろいろなバリエーションがあって、左足を出して取って、そのままスナップして投げるパターンや、伸びて取る、待って取る、などいろいろあります。二塁手の場合は、その時にスライディングを前に逃げたり、横に逃げたりすることで避けることができます。ですので、『6-4-3』の時、遊撃手は二塁手が(一塁に)送球しやすい位置に投げてあげることが大事になります。そこはお互いを思いやって投げさえすればコンビがどうというところは関係ないと思います」

 ただ、「4-6-3」の場合は、遊撃手が二塁手からボールを受ける時に、一塁ランナーが同一に視野に入ってくる。この場合はどのようにスライディングを避けるのか。

大引 啓次選手
(東京ヤクルトスワローズ)

「まずは自分の身を守らなくてはいけませんから、人工芝のある球場の場合はアンツーカーを目安に極力人工芝の方へ逃げます。ただ、一番はお互いが『できるだけ早くボールまで取りに行って、取ってすぐ投げてあげる』意識を持つこと。そうすればまだランナーは来ていないはずです。そこで自分が待って捕球して、丁寧に投げようとすると、ランナーが近づいてしまう。そうすると、ケガにつながってしまいます。お互いが極力早く取って、極力早く、いいところへ投げる。これを積み重ねていく必要があります。それがお互いの身を守ることであり、併殺を取る秘訣だと思いますね」

 それでも、間に合わないことがある場合、瞬時に逃げる方法は?

「本当に危ない状況の時は、ランナーのスライディングに身を委ねる。構えずに受け身を取りにいって、身体を崩しちゃった方がダメージが少ないです。そこを踏ん張ってしまうと、ケガをする可能性がある。スライディングの力を逃がしてしまった方がいいですね。僕は幸いにも大きなケガはありませんが、それも勉強です。すぐそばにスライディングが来ている場合は、まず避けることの方が大事です。併殺を取りに足を伸ばすのではなく、一塁に投げなくていいから『まず逃げろ』ということです」

 しかし「逃げる」という考え方は、あまり聞かない考え方だ。

「そのような状況は、なかなかないですが、そういった状況は少なからず、ありますから。ただ、まず練習ではランナーを気にせず一塁へ投げるように心がけることが大事だと思います」

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プロフィール

大引啓次
大引 啓次(おおびき・けいじ)
  • 東京ヤクルトスワローズ
  • 経歴:浪速高―法政大―オリックス・バファローズ―北海道日本ハムファイターズ―東京ヤクルトスワローズ
  • ポジション:内野手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:178センチ84キロ
  • 生年月日:1984年6月29日
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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